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心を高める、経営を伸ばす
1989年に出版された京セラの創業者である稲盛さんの著書ですが、ここには経営に必要な大切なことが詰まっています。
「経営とは哲学である」
そんな声が聞こえてきます。
あとがきにも、
「人間としての、また日本人としての心のあり方を示しているように思われる」
との解説がなされています。
「会社とは経営者の全人格の投影の結果である」
と著書である稲盛さんは言っています。
まさにこの言葉通り、経営者の人間形成に必要な要素が詰まっている一冊です。
これを何度も繰り返し読めば、経営における判断に迷うことが少なくなるような気がしています。
一本筋が通るというかぶれなくなるのです。
テーマ毎に見開き1ページで話が完結するので、スタッフメンバーへの教育ツールとしても非常に使いやすいです。
過去にはこの本を使って勉強会をしていた時期もありました。
主に経営者向きの本ですが、「仕事に向き合う姿勢・考え方」という点では、経営者に限らずに働く全ての人に知っておいてほしい内容です。
「素晴らしい本に出会えた」と思えた1冊です。
特に私がこの本の中で好きなページは、「動機善なりや」という章です。
言い換えれば「私心なかりしか」という問いかけが必要だとも記されています。
会社経営においては、判断・決断の連続ですが、この考え方がベースにあると経営判断に迷いがなくなります。
道を踏み外すことがないのです。