厳しくありながらも尊敬と感謝の気持ちを持つ
飲食店にはお客様に安心で安全な食材を提供するという使命があります。
その為には食材の品質管理や店舗内の衛生管理の徹底が必要になります。
一人一人がプロ意識を持ってきちんと日々意識して取り組んで行くということは大前提ですが、それをきちんと一定のレベルで維持していく為にはそれをチェックする人が必要になります。
100%完璧な人間なんてどの職場にもいませんので、必ず抜け漏れやミスは発生します。
それらが発生しないように毎日厳しい目を持ってチェックして指摘する人が必要になります。
そういった人はついつい嫌われがちです。
しかしながら、嫌われたくないという思いで、指摘することを遠慮してしまっては、お客様の為にもなりませんし、お店の為にもなりません。
その場は丸く収まるかもしれませんが、結果的にお店の品質が低下する事態を招いてしまい、最終的にはそのしわ寄せがスタッフや自分にかえってきてしまいみんなを不幸にしてしまいます。
とにかく常に厳しくあって指摘し続ける人は必要です。
そういった役割の人は社長でも店長でも良いのですが、指摘する場合には指摘する相手に対して「尊敬と感謝の気持ち」を常に持っていることが必要です。
・沢山お店がある中でこのお店を職場に選んでくれてありがとう
・いくらでも転職できる時代に辞めないで長く勤めてくれてありがとう
・お店の為に日々一生懸命働いてくれてありがとう
・お客様の幸せの為にと常に考えながら行動してくれてありがとう
・日々前向きに努力している姿勢を尊敬しています
・人のやりたがらない仕事を率先してやるその姿勢を尊敬します
・常にコスト意識を持って行動してくれるその姿勢を尊敬します
・自分には足りない部分を持っていることに尊敬します
等々、例を挙げればきりがないですが、常にそんな気持ちを持って接していくことが大切です。
そういった気持ちが根底にあれば、厳しく指摘し続けても相手には伝わるものです。
そして表面上は嫌われても、根底の部分では、お互いに尊敬し合うという関係になります。
全てのスタッフとそのような関係になることが理想です。
飲食店を経営していると色々な人がいて、理想と現実のギャップに苦しむことも多々ありますが、あきらめることなく常にそのような気持ちを持って接していくことが大切だと思っています。