飲食店におけるDX化(受注:物品の店頭販売)
昨日は「受注」のデリバリーのケースについて説明しました。
今日は「受注」の物品の店頭販売のケースについて説明します。
物品を販売している飲食店はそんなに多くはない印象ですが、それでもコロナによって大分増えたのではないでしょうか。
わかりやすい例では調味料です。
レストランであればドレッシング、焼肉屋では焼肉のタレ、鍋屋ではポン酢等が思い浮かびます。
更に自店の例では冷凍ピザ、トマトソース、野菜等の販売もしていますので、商品数は多岐に渡ります。
これらの物品の店頭販売の場合は、受注と清算が同じタイミングです。
①ピックアップ(商品をカゴに入れる)
②商品の提出(レジに持っていきスタッフに渡す)
③代金の計算(伝票起票:計り売りの場合は重さを計る)
④代金の入力(レジに伝票内容を入力する)
⑤代金の清算(お金の受け渡し)
⑥商品の引き渡し
こんな流れです。
①と②がお客様の作業、③〜⑥がスタッフの作業になります。
自店では野菜販売の場合はセルフ方式を取り入れているので、その場合は以下のような流れになります。
①ピックアップ(商品をカゴに入れる)
②代金の計算(伝票起票:計り売りの場合は重さを計る)
③代金の清算(伝票と代金を鍵付きBOXに入れる)
④商品の受取(商品を袋に入れて持ち帰る)
⑤代金の回収(鍵付きBOXの中から伝票と代金を取り出す)
⑥代金の入力(レジに伝票内容を入力する)
⑦代金の清算(お金をレジに入れる)
この場合は①〜④までがお客様で、⑤〜⑦がスタッフの作業になります。
セルフなのでお客様の負担が増えますが、清算が2回ありますので、実はあまりスタッフの作業はそれほど軽減されません。
作業は減らないけど、24時間365日販売しているので、機会ロスが減ります。
これがDX化されるとどんな感じになるのでしょうか。
セルフ販売方式が強化されるイメージです。
①から⑦までの一連の作業がお客様で完結すると言うことです。
現金払いであれば、⑦の部分だけスタッフの作業は残りますが、スマホ決済であればそれもなくなります。
劇的な変化です。
毎日の作業から解放されます。
しかし、セルフ方式の場合であっても接客は残ります。
スタッフがいる営業時間内にセルフ方式で購入されていくお客様はいます。
その場合、時にはお客様とスタッフでコミュニケーションが発生します。
野菜の説明をしたり、お客様の質問に答えたり。
お客様がセルフ会計方式がわからない場合はスタッフが会計を手伝ってあげたり。
スーパー等でもセルフ会計方式が増えていますが、同じですよね。
大体サポートスタッフが立っていてお客様が困った様子を見ると、すぐに駆け寄ってきてサポートしてくれます。
そんなイメージです。
要は、機械(デジタル)でもできることは機械(デジタル)でやって人でしか出来ないことを人がやるということです。
更に言えば、人は人でしか出来ないことに特化しやすくなると言うことです。
決してお客様とのコミュニケーショが気薄になると言うことではありません。
むしろ強化されます。
DX化とはそういうことです。