足るを知りつつ現状に満足しない
老子の有名な言葉で「足るを知る」というものがあります。
一方で「現状に満足しない」という言葉もあります。
互いに相反する言葉ですが、「足るを知りつつ現状に満足しない」ということが大切だと思っています。
「足るを知る」とは多くを求めないということです。
「現状で十分ありがたい」と思うということです。
これは現状に対する感謝の気持ちです。
「今こうして生きている、ただそれだけでもありがたいではないか」ということです。
一方で「現状に満足しない」ということは「もっともっと上を目指す」ということです。
「上を目指す」ということは「改良・改善を重ねる」ということです。
これは現状に満足していない状況ではありますが、現状に感謝しないということではなく、現状に感謝しつつ更に上を目指すということです。
この根底にあるものは「自分の為」ではなく「他人の為」もしくは「社会の為」ということです。
一見相反する言葉も解釈次第では矛盾しないのです。
つまりは都合の良いように解釈するということです。
更には自分対して厳しい解釈をするということです。
常に自分に対して厳しく解釈していけば、相反する言葉も矛盾しないということです。