大判グラフ誌時代の「ワンダーランド」「宝島」6冊揃い
※『あ、これメルカリで売ってしまおう』(その6)※
これは大好きな雑誌でした。
商品の説明
1973年から晶文社が発行した
植草甚一責任編集時代の
「ワンダーランド」→「宝島」6冊揃いです。
当時でも画期的な
大判のグラフ誌でした。
元々は米国の「Rolling stone」誌の日本版として
出される予定が、契約上の行き違いがあり
独立したものとして発刊されました。
しかし逆にそれが幸いして、
なんの遠慮や縛りもなく
1970年代の日本のサブカルチャー全体を
自由自在な精神で楽しみ尽くす
まさに比類のない雑誌となっています。
創刊号の表紙に並んだ名前からも、
執筆者の豪華さ幅広さがお分かりいただけると思います。
特集は「ロックンロールは地球の嘆き」
この号から、黒テントの佐藤誠が、デビューしたてのキャロルを主役にした小説「おお、キャロル!」の連載が始まります。(これはその後も書籍化せれていません)
2号の特集は「街とファンタジー」
トラウマ児童文学の金字塔「光車よまわれ!」を出版したばかりの天沢退二郎氏を端緒として、街とそれにまつわるファンタジーを扱って、読む者をドキドキさせてくれます。
また最終号では、表紙に力強くPOPに杉浦茂を採用。
誌面でも「八百八狸」全話を掲載して、当時既に忘れられた漫画家であった杉浦氏の復権を果たしました、
なお誌名は、これも契約上の関係で3号から「宝島」変更されています。
そしてこれが、のちのJICC出版、宝島社の「宝島」につながります。
本の状態は、経年により6冊とも、アート紙の表紙と裏表紙が本体から外れてしまっています。
本体自体は、紙質の黄変がある以外は、破れ外れなどの痛みはありません。
よろしくお願いいたします。