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言葉の宝箱 0768【何かに一生懸命になっとる時、それが本物かどうか、人は時々試されるんよ】

まはら02

『鉄のしぶきがはねる』まはら三桃(講談社2011/2/24)

北九州工業高校電子機械科1年唯一の女子である
三郷心がふとしたきっかけで、「高校生ものづくりコンテスト」を目指し
旋盤技術のスキルアップを図る青春物語。

・どんなに難しい仕事がきても、絶対にあきらめんやった。
知恵を振りしぼってねえ。
つくり方を工夫して変えたり、新しい方法もたくさん考えた。
最初はこんな難しい仕事はできんと思っても、
丁寧に検討して不可能を潰していったら、
だんだんやり方がわかってくる P34

・「技術は人を裏切らんってね」(略)
「お金は盗まれる危険があるけど、身についた技術は人には絶対盗まれん。うちは財産は残してやれんけど、
身体の中にはいっぱい宝を詰めてやれってね」(略)
技術は人を裏切らないかもしれないけど、人は人を裏切る P36

・コンピューターよりも人間のほうが数段上等だと思っとる。
コンピューターにはプログラム以外のことには、対応できん。
人は技を鍛えてさえおけば、どんな仕事にも対応できる P73

・何かに一生懸命になっとる時、
それが本物かどうか、人は時々試されるんよ。
本物になりたかったら、そこで踏ん張れ P121

・意欲は本物だったけど、
それに固執するあまりにやはりどこかがゆがんでいたのだ P137

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