言葉の宝箱 0438【現実を変えていかなきゃ、望んでいるような生き方などできない】
『ムーン・ショット』関口尚(MF文庫 2008/8/25)
裏表紙に「大人にだって、青春はある」と記され、
33歳の草食系男子が10歳年下の彼女に振り回されている、
じれったい青春物語。
・自分に自信がないのだったら、努力して自分を変えればいい P35
・ぼくらは大人になった。この瞬間そう思った。
悲しみに足を取られ、一歩も進めなくなるほど脆弱ではなくなった。
時には胸が締めつけられるような悲しみに襲われることもある。
けれども、再び日常に戻っていけるほどの強さは身につけた P153
・自分に誇れるものも、支えになるものもないからこそ、
なんとか自分を肯定したくて周りを否定するんだよ。
それでいて自分は有能だってどこかで信じてるんだよね。
なんにもしないくせに世の中こんなもんだってナメてるんだよ。
で、実際に現実の厳しさに直面すると、
簡単に撤退して間に合わせの言い訳を並べて逃げるんだ P158
・やさしくしてくれない、大切にしてくれない、理解してくれない(略)
いつだって彼女は、無条件にやさしくしてもらえるものだと思っていて、
大切にしてもらえるのは当然だと考えており、
理解されないのは周囲が悪いと言い張る。
常に、責任は彼女の外にあるのだ。
やさしくされたり、大切にされたりしないのは、
それだけの価値がないからだ。
理解してもらえないのなら、
まず自分の考え方や心の持ちようを疑ってみるべきなのだ(略)
現実を変えていかなきゃ、
望んでいるような生き方などできないのに、それに気づかない P170
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