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言葉の宝箱 0985【簡単に変われないなら、ちょっとずつ変わるしかない】

『学校のセンセイ』飛鳥井千砂(ポプラ社 2007/6/20)

なんとなく高校の社会科教師になってしまった桐原。
行動原理はすべて「面倒くさい」。
適当に“センセイ”をやろうとするものの、なぜか問題を抱えた生徒や教師、そして友人たちが面倒ごとを持ち込んできて。
面倒くさがりやの私立高校勤務2年目教師の成長する姿が描かれた
青春小説。

・タイミング逃しちゃったの。
変わったことするのも勇気いるけど、普通に戻るのも勇気いるのよ P217

・「俺らは、もう変われないってことかな」
「…… 今変わっても笑われちゃうんじゃない?
そんな年齢になってから気がついたの?
今までわかんなかったの?って」
「…… だから俺、面倒くさがってんのかな(略)
熱くなったり暴走したりして、
後から“すいません、あれはなかったことにしてください”って
言うのが恥ずかしいっつーか、怖くて全部面倒くさがってんのかも(略)
周りの目を気にせず好き勝手なことやりたいとかさ(略)
うるさいって思われても自分が思うこと主張したり、人に意見したりとか、望まれてなくても人のために何かをするとかさ(略)
弱ってるときとか、助けて欲しいときとか、堂々と“助けて“って
言ったりとか(略)
今の自分が嫌だから、無理かもしれないけど変わろうとしてみるとか(略)自分の好きなこととか、好きな人のこと、
堂々と好きだって言ったりとか(略)
そういう欲求、俺にもあったんじゃないのかな P218

・簡単に変われないなら、ちょっとずつ変わるしかない P251

・いくらでも今から変われるんだよ P246

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