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言葉の宝箱 0441【自ら求めていかないと築けない関係性ってあるからね】
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『ブックのいた街』関口尚(祥伝社2015/4/20)
東京郊外のラブル商店街の人たちに可愛がられ、
商店街全体を自分の家のように見守っている犬。
そのブックと名づけられた犬によって、
人の厭らしさ、疎ましさが少しずつ清められ、
幸薄い人たちが活気を帯び廃れた商店街が潤いを取り戻していく。
感じる、気づく、行動を起こすことの大切さが語られている。
第一章青い犬、第二章幻、第三章いとしのニキ、第四章大好き、大好き、
第五章さよなら、ブック、第六章空でつながる日、
巻頭、巻中、巻尾にブック目線での描写、の構成。
・「犬は大切にしてあげた分、きちんと愛情を返してくれるんですから」
つまり、犬は人間みたいに裏切ったりしないということだ P158
・自ら求めていかないと築けない関係性ってあるからね。
自分で切り開いて、手を伸ばさないと得られない関係性ってやつさ(略)
好きだって思える相手がいて、伝えられるのならば、
きちんと伝えておくほうがいい P164
・長く生きているとわかることがある。
大人になるということは、それがすべてじゃないと知っていくことだ(略)そのときはそれしかないと、すべてだと思っていたものも、
時が過ぎてみればすべてではなかったと気づく(略)
しかし、それは長く生きたから気づけたこと P215