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言葉の宝箱 1092【言いやすいところへ当たるの、終わりにしませんか】


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『月夜の羊 紅雲町珈琲屋こよみ⑨』吉永南央(文藝春秋2021/10/10)

コーヒー豆と和食器の店「小蔵屋」を営む杉浦草は
秋のある日、道端で「たすけて」と書かれたメモを拾う。
折しも紅雲町では女子中学生が行方不明中。
メモと関連づけ、誘拐・監禁を視野に警察も動き出すが、
直後に少女は家出とわかり、無関係なメモの件は放置される。
腑に落ちないお草は周辺をあたり、
独居の老女が自宅で倒れているのを発見、救助するが
数日後、留守のはずの老女宅に人の気配を感じる。
親の介護や「8050問題」に悩む人々に、
お草さんの甘いだけではなく厳しさも伴う言動は響くのか。シリーズ第9弾
『昼花火』『桜が一輪』『ストーブと水彩絵の具』『コツン、コツン』
『月夜の羊』5話連作短編集

・ありがたいわね。
親は子を、いつまでも子供でいさせてくれる P13

・一人になるのは、むしろ簡単。いやでも、一人になるわ(略)
一人を孤独という意味で言っていた。一人が本来だとも思う P57

・肝心なことはずいぶん経ってから気づく P58

・理屈ではなく、気分なんです。だからこそ、丸くおさめなくては P62

・親の思うように育つ子なんて、なかなかいやしませんよ P105

・大事に思うあまり、かえって傷つけてしまう場合もないではない P107

・睡眠には
毎日日光を浴びて体を動かし、規則正しい生活をするのが一番です P150

・起こった事は一つなのに、受け取り方は人それぞれ P157

・むやみに流行を追いかけるより、
自国や他国の歴史文化を大きな目で見直す。
本当の豊かさは何なのかと問いかける P162

・知らんぷりも愛情のうち P165

・何が起きても、新しい朝は訪れる P185

・他者への失望は、裏を返せば、自身への失望だ P189

・起きたことは、起きた。なかったことにはできないわ P197

・怖い時、自分を信じると、腹が決まるんですよね P198

・言いやすいところへ当たるの、終わりにしませんか P200

・日々の頼みを聞くだけじゃなく、言ってあげることがあるはず P202

・家族一緒がつらいなら、離れようよ P202

・ほんと、なんでも慣れちゃいますよね P218

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