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言葉の宝箱 1036【他人を超えるには、自分独自のやり方、考え方を実行しなければならない】

『君ならできる』小出義雄(幻冬舎2000/10/5)

高橋尚子、有森裕子、鈴木博美など、
世界に通ずるランナーを輩出した小出流指導術の数々。
「女心にえこひいきは厳禁」「指導者は諦めてはいけない」など、
小出義雄監督からのメッセージ。
第1章二〇〇〇年、シドニーへの道/第2章高橋尚子、強さの秘密/
第3章人を育てる魔法の言葉/第4章これが世界に勝つ戦略だ/
第5章マラソン競技のおもしろさ/第6章心は鍛えるほど強くなる


・人間の器と可能性を広げるには、
物の見方、考え方から始めなければならない P18

・いくら人が書いた本を読んで勉強しても、いい監督になれるわけがない。自分の性格や個性を生かしながら指導しなくてはいけないと思う。
私と同じようなことをやったとしても、それは単なる真似にすぎない。
ものごとというのは真似してやってもダメだ。
ある程度は行くかもしれないが、追いつくことはできない。
私を真似ても、結局私には勝てないのだ。
他人を超えるには、
自分独自のやり方、考え方を実行しなければならない P38

・人間という生き物は、どうしようもなく弱いところがある。
極限までつきつめて、頑張り抜いて、
最終的には
何か人間の知恵や力を超えたものに頼りたくなるときがある P67

・得な人間というのは、自分で「運」を導いているのだろう。
「運」がいいとか悪いとかいうが、
偶然のように天から降ってくるものではなく、
自分で「運」を呼び込んでいるのだ。
まさに、ツキも実力のうちである P69

・どんなスポーツの選手もスポーツとは関係のない人も
自信を持つことは非常に大事なことである。
その自信の裏づけとなるのは
スポーツの選手の場合はしっかりした練習のほかにはない。
自分でしっかり練習していれば怖いものはなくなるのだ。
レース会場であがってしまう選手がいるが、それは自信がないからだ。
「もうこれ以上はできません」という限界ぎりぎりのところまで練習し、「最高の練習ができた」と満足できるようであれば、
どんなに強い選手がいても怖くない。
要するに、「やるべきことは全部やった」と本人にきちんと自覚させれば、レース会場に行ってもどこに行っても怖がることはなくなるのだ。
だから、
決してあがることもないし、持てる力をフルに発揮することができる P89

・何事も継続である。
私もこれまで自分の信念を貫き、自分の練習方法を継続してきたからこそ、いまでも頑張れるのだ。
棚から牡丹餅が落ちてきたりするような、
偶然の幸運に恵まれるようなことはないのだ(略)
私は、自分で何か一つのことを遣り遂げようとしたら、
ある程度信念を持って貫かなければ成功しないと思っている。
いいかえれば、頑固であるということである。
信念がないと、
どうしてもあっちに流されたり、こっちに流されたりすることになる。
勝つために頑固もまた必要なのである P127

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