日本の様式美とは
今日は秋分の日。秋分は二十四節気のひとつ。秋分の日を中日に7日間が秋の彼岸です。秋の彼岸の中日でもあり、「祖先をうやまい故人を偲ぶ」ことが趣旨です。この世である此岸とあの世である彼岸が近くなり、御先祖が家族や子孫に会いに来る日とされています。
太陽が真東から上り、真西に沈みます。昼と夜が同じ時間になり、この日を境に昼が短くなっていく事から彼岸と此岸が最も接近すると考えられるようになりました。これは日本独自の風習です。
彼岸は春と秋の2回あり、春分と秋分を「中日(ちゅうにち)」とし、前後それぞれ3日間を合わせた7日間のことを指します。春は春季皇霊祭、秋は秋季皇霊祭がありましたがGHQにより廃止されました。
この日は墓参をし、仏壇におはぎや里芋など秋の旬のものを供えて食べます。おはぎは江戸後期から食べられたと言われています。小豆は秋が旬であり、赤い色が魔除けになると言われています。また砂糖は当時貴重品だったので、特別な日に食べるものになりました。他は舞茸、里芋、秋刀魚などが旬です。
里芋は豊作と子孫繁栄の象徴です。親芋を取り囲むように子芋が成長するからです。非常に長い歴史があり縄文時代ごろから食べられていたとされています。稲作が始まる前は主食だったことも。舞茸は「見つけると舞うほど嬉しい」として名前が付けられました。おいしいマイタケを見分けるときは濃い茶褐色で光沢があり肉厚なものを探しましょう。調理の際、パキッと手で折れそうなくらい厚みのあるものを選ぶと良いです。他にはブドウや秋刀魚も旬のものです。
皆膨大な数の御先祖がいなければ生まれてくる事はできませんでした。一人一人の生にドラマがあったでしょう。今日は御先祖に感謝しつつ、秋の旬のものを皆でともに味わうのも良いかもしれません。
秋分の日のように御先祖を忘れずに皆で一緒に季節の味覚を楽しむのは日本人独特の様式美と強みといえます。自分が独力で存在しているという傲慢さを戒めてくれるからです。受け継いだものの中に、自分だけの唯一無二の強みがあります。気付いて受け入れましょう。未来が開けます。
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