「みんなができる」を作るまでの道④
こんにちは、西荻ぷれまのイシイです。
今回は、先日書いた
の続編です。
今回は「きにけん」の仕組み作りはいったんお休みして、仕組みつくりの先生でもあるぷれまメンバーの北村さんが作ったぷれま内の「仕組み」について書きます!
子ども服のサイズ仕分けのための仕組み
ぷれまでは、毎日まちのひとからたくさんのモノをもらいます。
その中でも多いのが「子ども服」です。
子どものうちは身体がすぐ大きくなるので、新しい服を買ってもすぐにサイズが合わなくなる・・・
そんな理由で次の持ち主を探すことになった服たちが、ぷれまにはたくさんやってきます。
そんな服たちを、次の人が見て「おっ、これうちの子に合うかも!」と思ってもらうために大事なのが
「サイズ分け」です。
ですが、大人のS・M・Lならまだしも、子ども服のサイズは10センチ刻みで
見慣れているお母さんならまだしも、普段扱っていないメンバーには判別が難しい・・・汗
そこで生まれたのが「タグガン」と「シール」を使った仕組みです。
①サイズと色を紐づけ
タグに、各サイズに割り振られた色のシールを貼っていきます。
②タグガンで服に打ち込んでいく
タグを、もらった服にタグガンでつけていきます。
③タグ付けセットを1カ所に保管
タグ付けの作業に必要な
シール、タグガン、シールを張った後のタグ(色ごとに袋に入れる)、
などのセットは、一つのボックスに入れて保管します。
どうですか?
めっちゃ簡単そうでしょ笑?
実際、ふらっと来たお客さんに「タグ付け手伝って~」とお願いして
やり方を一回見せたら、その後はとくに混乱もなくサクサク進めてくれるんです!
「なんで簡単にできちゃうようになるんだろう・・?」と考えてみました。
「行動する人の気持ちになって道しるべを置く」ことが仕組みつくりのポイント
このタグ付け作業は、ざっくりいうと
箱を取り出す→シールとタグを取り出す→シールをタグに貼る→シール付きのタグ入れにしまう→タグガンを出す→サイズをみる→対応するサイズのシールを見つける→シール付きタグを取り出す→打ち込む→セット一式をしまう
こんな感じの行動で成り立っています(めっちゃ多いなー)。
でも、実際にお客さんに作業をお願いした時に
「この次はどうしたらいいんだろう・・・?」という「迷子状態」となる場所は
「タグガンてどこですか?」
「シールを貼ったけど打ち込まないタグはどうすれば・・?」
「シールを使い切ってしまった・・・」
など、意外と数カ所に固まっているんです。
ぷれまではそれを
「作業に必要なものをすべて一カ所に集める」
「シールを貼っても使わない場合はここにしまう」
「シールを使い切ったら購入先と商品名を調べるための情報も入れておく」
という、作業で生まれうる「迷子になりそうなポイント」に
「その時はこうしてね~」という道しるべを置くことで解決しています。
この道しるべですが、やたらめったら
「右手でタグガンを持って~~、左手でシールをはがして~~~」
と逐一説明があっても、読むのが嫌になってしまっては作業完了までたどり着きません。
大事なことは、「手伝ってくれるお客さん」の立場に立って
「自分がお願いされたら困ること」を見つけて
そこに的確な「道しるべ」を置いてあげる事です。
この仕組みが作られているのを見て
仕組みの良しあしは「どれだけ仕組みを使う人のことを思ったか」に依存する
ということがよくわかりました。
この学びを活かして、「きにけん」作りも頑張りますっ!