きれはし

霜降り明星が好きだ。
推し始めてから1年ほどの浅ファンなのだが、ラジオとYouTubeは毎日摂取させていただいている。
コンテンツ多めの彼ら、良くも悪くもどんどん沼にハマらせてくれる。
そんな彼らを追っていると、当たり前だがその他著名人も目に入ってくる。
あのちゃんや那須川天心をはじめ、霜降り明星から派生して気になる存在もどんどん増えている。
その中の1人、今回はヒコロヒーの事を話したい。

本当に申し訳ないのだが、ヒコロヒーのお笑いをしているところを私は見たことがない。
5、6年前、育児に一生懸命でメディアから遠ざかっていた間に、知らないうちに浸透していた芸人だった。

ヒコロヒーといえば酒飲みで、目と顔色とキューティクルがしんでいるイメージ。
アメトーークで読書家なんだな、ということを知り、頭の隅に残っていたくらい。

そんなよく知らんヒコロヒーが、せいやのYouTubeに頻繁に出てくる。
酒飲みで野望も少なく愛があって土臭い。
なんとなく観ているうちに愛着が湧いてきた。

愛着が湧いてくるとどんな人なのか知りたくなる。
なぜか分からないけど、お笑いを見るのではなく、本を買った。

黙って喋って
と、
きれはし

有名人のエッセイが好きな私。
結論から言うと、『きれはし』が良すぎた。

語彙力が無くて申し訳ない。
何冊か有名人のエッセイを読んだことがあるけど、その中でもダントツで良かった。ツボだった。

言葉選びが、人に対するリアクションが、不器用で真っ直ぐで陰りを愛せる明るい人だと感じた。
飾り気のなさも好感度高い。

そりゃ西加奈子さんと仲良くなれるよなぁと、両者とも関わりのないただの一般人が思ったり思わなかったり。

ちびまるこちゃんや学生時代の話は私を肯定してくれたし、昔の恋愛の話については、恋愛小説を読んでもパッとこなくなってしまった31歳子持ち主婦の私でさえその臨場感にドキドキしたし、焦ったさでソワソワさせた。

ちびまるこちゃんの話で、芸人3人でnoteをそれぞれインストールして始めたと書いてあった。
それを真似して私もつい最近インストールしてこれを書いている。

一般人の私が、努力しまくっているヒコロヒーのように有名になれるとは微塵も思っていないが、ヒコロヒーのエッセイを読んでいるうちに、そういえば私も学生時代、読書感想文やブログを書くのに夢中で、中二病感溢れるイタましい文章も、当時は暖かい布で優しく包むように書き出していた。
そして『かっこいい』と思っていた。

31歳子持ち主婦の私は当時のそんなアツさや『かっこよさ』の感覚は持ち合わせておらず、熱を持って話せることと言えば、子の寝かしつけ後に観るYouTube(主に霜降り関連と都市伝説)と読書の感想。その程度だ。
まぁでも31歳子持ち主婦の一般人に何を求めるでも無い。しかも知人はこのnoteを知らない。
せっかくヒコロヒーから偶然にも派生して再会したこの興味に、少し付き合ってみようと思う。

続けられるとは到底思えないが、万が一習慣化した場合は私を褒めたいし、ヒコロヒーに感謝するし、趣味を共有できる友人に出会えたら最高だなと思う。