育てにくい子アトピーかも?お医者さんが教えてくれないアトピーっ子の子育て技30
はじめに
もう、30年ほども昔のことですが、産んでも産んでもまた産んでも、生まれた子供たちは み~~んな、乳幼児期にアトピーを発症しました。
特に一人目の時が大変で、医師の指導の元に、厳しい食事制限まで経験したのですが、薬を塗ってもかゆくて寝られない日が続いて、当時は夜が来るのが怖くて、本当につらい毎日でした。
病気って、お医者さんにかかって薬をもらったら治るものだと当時は考えていましたが
アトピーは違いました。
一旦 悪化してしまったら、薬を飲もうが、全身に塗りつけようが、全く治る気配もなくて、出口が見えないのです。
ところが
「生活も見直さなければだめだよ」と、生活面のケアの大切さについても教えてくれるお医者さんに出会ったことをきっかけに、アレルギーについて自分でも勉強をするようになりました。
アレルギーに関する本を片っ端から読み、アトピーサークルに入って、同じ悩みを持つママたちと会って話し、食べ方や生活の内容を見直しして、私自身にアレルギーについての知識が付きはじめたら、
ありゃ?これは、これは・・・
嬉しいことに半年ほどで湿疹が引き、アトピーの治療に光が見えてきたのです。
一時期は、ほぼ全身にアトピーの軟膏を塗っていて、それでも湿疹が改善しなかった長男が良くなっていく。うんうん、嬉しい♪
その時 初めて分かったのです。
アトピーって、薬をもらうだけの受け身の治療だけじゃダメなんだ。
アレルギーを予防するための知識を親が身につけることで、もっと早く良くなれるんだ・・・って
逆に、スキンケアの方法やアレルギーへの知識がなかったために、お世話が悪くて我が子が悪化していたという事実にも気が付きました。
アレルギーの資質がある子を健やかに育てるには、ちょっとした工夫やコツがあります。
そこで、noteで子供を三人育てた育児のベテランの先輩ママ(いや、もうばぁばですな)として、アトピー子育てのコツ30をご紹介させていただくことにしました。
どの子育て技も、試してみて損はないし、アトピーを悪化させる心配がない内容ですので、安心して試してみていただけたらと思います。
ssブログで、アレルギーに関するうんちくと、卵と牛乳を使わない料理を2009年からご紹介しています。>>こちらから
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四コマ漫画も途中に載せてゆきます。
主な登場人物は、私の三人の子供たちです。
その1 アトピーっ子のケアは、季節によってちがうよ(夏のケア)
アトピーっ子のケアは、湿疹を見つけたら軟膏を塗るだけになっていないでしょうか?
実は、夏と冬のケアは、ちょっとどころか相当違うのです。
と言うのも
夏の場合は、「アトピーが出た」と新米ママが思う赤い湿疹の中には、汗が原因の皮膚トラブルである「あせも」も含まれているかもしれないからです。
でも、育児経験が初めてだと、「あせも」も「アトピーの湿疹」も違いが良くわかりません
ただの「あせも」なのに、アトピーの湿疹と間違えて、ベタベタ軟膏を塗ってしまうと、毛穴をふさいで さらに悪化してしまうこともありますよ
幼い子供は汗っかきな上に、自分で汗をぬぐわないから、汗が肌に貯まったままになってしまいがちだし
お肌も弱いので、汗に刺激を受けてあせもだらけになりがちです。
そこで、お昼寝後や外出後などに汗びっしょりになっていたり、肌がべたべたしていたら、行水を試してみてください。
皮脂を取りすぎてしまうから、石鹸は不要です。
ベビーバスやお風呂に少しぬるま湯を張り、体に手ですくったお湯をかけて優しく手でなでてあげてください。
あせもが出やすい場所は、背中やのど手足の関節部分、お尻、そして頭やおでこなどです。
まずは行水で汗を流し、汗から噴き出た塩分や老廃物を皮膚から落として、肌をいったんさっぱりさせて様子を見ます。
半日か1日たって、それだけのケアで少し赤みが減ったり、小さくなっているようなら、アトピーの湿疹ではなく、あせもだったのかもしれません。
それを見極めてから、治らない湿疹に軟膏を塗っても遅くはないと思いますよ。
小さなお子さんのお肌がべたべたしていたら、あせもが出やすくなるサイン!
無理なく出来る範囲で、日に1~2回 汗を流してあげてください。
その2 アトピーのかゆみは、心が元気だともっと楽になるよ
アトピーの湿疹は、いろんな原因で起こるので、全く湿疹が出ないお肌を目指すのには時間がかかります。
でも、湿疹が出ることと、かゆみが出ることは、実は別の問題でした。
湿疹は食べたもの、吸った空気、触れたものなど、生活の中の原因で引き起こされますが、
かゆみは 「生活要因」+「精神状態の悪化」
から来る現象なので、かゆみを改善するには、全く別の視点が大切です。
一人目の長男の子育てで、しみじみそれを感じました。
つまり、湿疹がたくさん出ていても、親子の絆が良好で、親子でいつもニコニコしていたら、案外かゆくないんです。
長男が かゆくなったのは、皮膚の状態が一度きれいになった そのあとから始まりました。
当時の私は、二人目が生まれて忙しい中で、長男の除去食を全て手作りし、掃除にも力を入れて、アトピーを治そうと必死にもがいていました。
体力的にも精神的にしんどかったから、それが長男に伝わったんだな・・・と今ならわかります。
幼い子供は、多くを望みません。
ただ、ただ、親に愛されていると感じることが、赤ちゃんや幼児の一番の幸せです。
アトピーっ子は通常の子育てより忙しくなることも多く、親にとっては手間がかかる子供です。
また、かゆいと訴えられて、イライラする場合も多いと思います
でも
親としては わが子の治療のために精一杯 頑張っているつもりであっても、子供に接する言葉や表情が厳しかったり暗いならば
子供は愛されていると感じるよりも、
つらい、悲しい、腹が立つ
・・・と言う負の感情をより強く親から感じてしまいます。
愛されていないと感じてしまった子供の寂しさや悲しみは、かゆいという形で噴き出します。
かゆみさえなければ、アトピーの治療はもっと精神的にも楽になります。
そこで、子供のかゆみがつらいご家庭では、もっとスキンシップを心がけてみてください。
子供は親に触ってもらうのが大好きです。
例えば、子供がかゆそうにしていいたら
家事の手を止めて抱っこしてあげ、ニコニコ笑顔で優しくさすってあげ、大好きだよの気持ちをわかりやすい形で子供に示してみてください。
泣く子に、かかないでとか、我慢してと突き放すのではなく
だっこしたり、さすってあげて、ちゃんとあなたを愛しているよと安心させてあげてください。
「つらいときはいつも親が寄り添ってくれる」と子供が感じた時に、かゆみケアの効果が見えてきます。
その2 薬を塗るだけのケアは、もう卒業!お風呂で湿疹を観察してね
アトピーっ子って、とっても と~~っても肌が弱い子でもあります。
だから赤ちゃんから幼児にかけて、たくさんの肌トラブルを起こします
ちなみに
素人の私たちが湿疹と思っているものには、3種類のパターンがあります。
一つ目は、食べたり吸い込んだりすることで、体の内側にトラブルが起こって、湿疹が内側から外へと出てくる食物アレルギーのようなパターンで、
もう一つは、皮膚にアレルゲンとなるものが触れることで、他のお子さんよりも敏感な肌がかぶれたり、赤くなってしまう接触皮膚炎のパターン。
さらには、皮膚が弱いから、アトピーの湿疹以外の皮膚の病気、例えば、とびひや水ぼうそう、水いぼ、あせもなどのトラブルを起こしているパターンです。
育児が初めてだと、湿疹はどれも同じに見えてしまいますが、一度悪化させてしまうと、皮膚が弱いだけに治りにくくて、本当に大変です。
そこで
お肌に湿疹が出たときは、薬を塗って「はい、おしまい」ではなく、それが内側からのものか、それとも外に原因があるのか、一度考えてみるとよいですよ。
また、毎日見て湿疹の経過を、きちんと追ってほしいのです。
お風呂タイムは、お子さんの全身を観察するチャンスです。
日中は見えていない部分の湿疹をしっかりチェックしてみてください。
ポイントとしては
・新しい湿疹ができていないか
・薬を塗ったところが、よくなっているか、それとも、悪化していたり、
変化はないか
・頭の中、衣類でこすれる首周りやワキ、お尻や背中などもチェック。
その4 思い切って洗剤を切り替えましょう
アトピーっ子の赤ちゃんや幼児さんは、皮膚が薄くて敏感だから、ほんのちょっとした日用品の刺激で皮膚炎を起こしたりします。
それが一番わかりやすいのは、衣類を洗う洗剤です。
最近、皮膚が赤くなっていたり、かゆみがよく出るなぁ
と思っていたら、
「そういえば、いただいた洗剤に変えていたわ」
な~んて話は多いものです。
実は、
洗剤を変えるだけで、アトピーが良くなることもあるので、ここは大切なポイントだと思います。
例えば
・一般的な合成洗剤で衣類を洗ったり
・肌あたりが柔らかくなるからと柔軟剤を使ったり
・漂白剤を使ったりしていませんか?
いくら泡切れが良い洗剤であっても、衣類の繊維には、洗剤が何%か残ってしまいます。
夏場は、汗をかくことで衣類に残留したわずかな洗剤が、皮膚に浸透しやすくなるので、より刺激を受けますし
柔軟剤でタオルが柔らかになるのは、化学物質が生地に残って、繊維を変質させているからです。
繊維に残った化学物質が皮膚に触れると、それで お肌が赤くなったり かゆくなったりの肌トラブルが起こっているのかも。
また、合成香料がだめなアトピーっ子もいます。
香りの柔軟剤をお使いなら、それもやめてみませんか?
幼い子ほど、化学薬品の成分や農薬に対して敏感です。
アトピーっ子のお肌に優しい洗剤ですが、一番肌の状態が厳しかったころは「エコベール」を使っていました。
その後、「緑の魔女」や「arau.」「シャボン玉スノール」なども愛用していました。
肌が荒れていたり、かゆくてつらいお子さんは、まず洗剤を変えてみてください。
衣類を通して肌に薬品が触れる刺激が減ると、楽になることもありますよ。
>>敏感肌について載せたHPでも、洗剤のおすすめをご紹介しています。