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仕返しの美学

幼稚園の頃から、何かを買ってもらうとき、それが本当に必要なものなのか何回も考えさせられた。

小学校へ入学するとき、その当時流行っていた両側に蓋の付いた箱型の筆箱を買ってもらう時もそうだった。

6年間ずっと使えるものなのか?

6年間飽きずに使えるものなのか?
だからキャラクターものは排除せざるを得なかった。無地の地味なものにした。

みんなはキャラクターのキラキラした1年生らしいものを使ってたな…
きっと飽きたらまたすぐ買い替えてもらえること前提だったんだろうな…

本当に必要なもの。生活必需品なら買ってもらえた。
下着と靴下は母も父に無断で買ってくれた。

洋服はおさがりばっかりで、しかもそれがかなり昔のデザインので、小さい頃、時は平成なのに私だけ昭和感満載で、写真を見返すとダサくて嫌だった。

靴は1足しかだめだった。履きつぶしてからでないと買ってもらえなかった。
雨で濡れたら新聞紙詰めてがんばって乾かすけど、一晩で完全に乾くはずもなく、翌朝は生乾きの靴を履いて往復3キロ登下校。行きに靴下しみてきて、学校では生乾きの靴下のまま上履き履いて1日過ごさなきゃならない。
お金がどうしてもないなら仕方がないと思える。でも、うちは共働きで、2足目が買えない家庭だったとは思えない。共働きで忙しい両親のためにたくさん忖度して我慢してたけど、2足目はだめ。

なぜか?
それが父親の美学だから。
自分が子どもの頃、家が貧乏だったから同じ思いをさせようとしたんだと思う。昨日書いたタオル事件もきっと同じようなこと。
不公平という言葉に過剰反応してブチギレたのもきっとそう。

仕返しの美学。

世代間連鎖。

愛していると言いながらナイフで刺す。
※愛してると言われたことは一度もないけどw

大人って怖い。
平気で矛盾したことする。
割と積極的にする。
むしろ仕返ししたくてたまらない。

それに気付いて葛藤してる人はまだ救いようもあるけど…
日常的に平然とやって、指摘されても自己保身のために逆ギレしてさらに傷付けてくるヤツは手に負えない。
そういう器の小さい人間とは関わらない方がいい。
こっちがズタボロにされるのがオチだ。
私のように。

仕返しの美学

そこに仕事のストレスなのかなんなのか、日常のモラハラ発言、圧力が追加され…
思い通りに動く操り人形じゃないと機嫌悪い…

よいこちゃんはずっと父親を完璧な尊敬すべき人間だと洗脳されていたので、長年その仕組みに気付けず、素直にせっせと良い子をやりすぎて、自分が納得できないことも全部無理矢理飲み込み、感情を抑え込み、自分の我慢と努力が足りないからだと自己否定を繰り返し、小学生の頃にはすでに消えたい病になってた。
その後30年苦しむことになった。

私は仕返ししたくないから
世代間連鎖させたくないから
ACに気付いてからは、子どもを持ってはいけないと思って生きてきた。

でも、本当にこれでよかったのかな?
後悔しないかな?
昔から子ども好きだったし、本当は生みたかったんじゃない?
って自問自答しても答えが出せない。

長年感情を抑え込んできたせいで、今もまだ自分の本当の気持ちが分からないから。

悔しい。

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