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明日を殺さないでほしかった。


先週、ネットで知り合った友達とは言えない知り合いが亡くなった。

本当に突然のことだった。こんなにも突然いなくなるのか、正直信じられなかった。一度も実際には会うことはなかったが、同い年というのもあって、ひそかに才能に嫉妬をしながらも、すごく尊敬していた。

まともに絡んでいたのは、もう2年以上前になる。最近は、ツイートをたまに見るくらいなものだった。アカウントもよく変わる人で、新しいアカウントを見つけるたび、私はストーカーのようだなと思ってしまうこともあった。たまたまTLに流れてきたことで見つけることが大部分を占めていたと思うが。

芸能人の訃報も確かにびっくりするが、知人、それも少しでも絡みのあった人となるととても悲しかった。でも、もっと周りで仲いい人が泣いている、悲しんでいるツイートを見ると、私なんかが涙を流していいか分からなくなった。

その人が亡くなったことを知ったのは、その人の彼女さんやその周りの人が情報を流してくれたからだ。それ以外に私は知る由もなかった。

涙を流してはダメだと自分の心に唱えるたびにすごく苦しかった。

それも自殺と知ってしまってからは、どうしようもない気持ちになった。

理由は分からないが、自分の手で人生を終えた。それを揶揄するつもりも否定するつもりもないが、喜べなかった。事故などの強制的に奪われたわけではないことを安心する人もいたが、私は、そう思う気持ちも共感できるが、認めたくない。

仕事していてもふと考え事をしてしまうこともあった。少しの後悔があった。もっと話しておけばよかったと思った。もっと歌声を聞きたかった。

人は案外脆くて、とても衝動的なんだと思った。

助けることはできないし、救えるとも思えない。
でも、もしもう少し生きてくれていたら、とも思う。

ある人が、その人に教えてもらった曲だと言って歌っていた曲を最近よく聞いてしまう。すごく、すごく、いい曲だ。あなたの歌声で聞いてみたかった。

タバコとお酒が好きで、ギターと歌声が素敵で尊敬できる。
彼女のことが大好きで、仕事も頑張ってたね。

どうか安らかにお眠りください。おやすみなさい。



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