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ホーチミンで1番のクリスマスショップはあのピンク教会⁉
ガードの固い教会
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るるぶなどのガイドブックで表紙にもなり、人気爆発中のピンク教会ことタンディン教会。
有名になり過ぎて毎日大量の観光客が世界中から訪れるのだが、そのガードはバチクソ固い。
門は固く閉ざされ、ちょっとでも中に入ろうとすればガードマンのおじさんにかなり強い口調で「NO!!!!」と言われる。なんでそこまで…という勢いでキレられるのでちょっと凹む。
実際、私達も去年ホーチミンに来たばかりの頃に行ったが門前払いを食らっている。信者らしき人は出入り出来るのだが、ガードマンがどこで見分けているのか謎ながら鉄壁のガードだ。
以前はミサ中でなければ中にも入れたようだが、現在は門の外から写真が撮れるのみ。ここは観光地ではなく信者の為の現役教会なので、観光客のマナーの悪さも災いしたのだろう。
そんなタンディン教会、この時期だけ信者じゃなくても入れる方法があるらしい。
それは敷地内に出るクリスマスマーケットに行くこと。
毎年11月頃から敷地内のテントでクリスマスグッズを売っていて、これがまた種類豊富で安いと評判なので行ってみた。
いざ突入!
ミサを行う週末はガードが固いだろうと思い、平日に突撃。
相変わらずおじちゃんに「NO!!!」と叫ばれ心が折れそうになるが、スマホの翻訳画面を見せながら必死に「クリスマス!クリスマス!」と言うと門が開いた!
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充実のマーケット
本当に入れたやーん!と気分は海を割ったモーセ。
ウッキウキで買い物スタート。
常設の店内ショップには十字架やマリア像、ロザリオなどのガチグッズが並び、外のテント部にはツリーから電飾、オーナメントなどが所狭しと問屋販売状態。
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確かに安い。オーナメントは5,000ドン(¥30)からあり、大きいものでも4万ドン(¥236)程度。今まで回ったどのクリスマスショップよりも安い。触るだけで手にラメが付くような安物ではあるが私には十分。
蒸し風呂の様に熱いテント内で気休めに回る扇風機。
額に汗しながらクリスマスグッズを選ぶのはなんだかシュールだが気にしていられない。私はガチで買い物に来ている。
Tシャツの裾をまくりあげ扇風機で腹をあぶっている店主を横目に真剣なハンティングモードだ。
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購入した選抜品たち
あーでもないこーでもないと家にあるアイテムとの組合せをイメージしながら4種類のオーナメントを選抜。
1番のお気に入りはベトナムらしいランタン風のオーナメント。
今年ホイアンに旅行に行ったばかりでうちにもランタンを飾っているので、これを見つけた時は速攻でカゴに入れた。ラスイチの赤色がゲット出来て大満足だ。
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金色球状のシンプルなオーナメントはバラで少し買い足すのにちょうどいいのだが、その安さゆえ粗悪品が多い。
形が歪んでたり、紐を通す穴が開いてたり開いてなかったりする。
大好きなクリスマスグッズに囲まれているせいか、単純に暑さのせいか若干ハイになっていた私は「はいはいトラップね、よくあるよねこうゆうの。大丈夫大丈夫!」と言いながら穴の開いているものを選りすぐった。
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テレビ前のスペースにも何か置きたいと探していたのだが、ここで丁度いい大きさのミニツリーを発見。
しかも1つ15.000ドン(¥89)って、めっちゃ安い!これに1つ10.000ドン(¥61)で見つけたサンタ帽を被せると、あらカワイイ。
3体分を合わせても75,000ドン(¥443)という超絶のコスパ。よしよしいいぞ~!
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さて、最後は電飾だ。やっぱりキラキラしてくれないと飾りを眺めていてもあまりテンションが上がらない。
家の近くのスーパーで下見をしていたが、ここの方が安いし、種類も豊富。単色にするか、マルチカラーにするか。それが問題だ。
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よく見ると50mなんて長さのものもある。安いからと油断すると家中グルグルとビカビカにする羽目になりかねない。
冷静さを取り戻し、コンセント位置からの設置をイメトレしていると女性の店員が英語で声をかけてくれた。
「3mのはあるかな?」って聞くとさっきの腹出し店主にメンバー交代。
このおっちゃんはわずかな英単語を理解する程度だが、もうクリスマスという絆で結ばれた私達は何語で話しても通じる。ノンバーバルでもいける。
迷う私におっちゃんは「コレがいいよ!」ってオススメの電飾をおしえてくれた。確かに光り方が他と違って柔らかくて良い感じ。
それでも迷う私におっちゃんは「コレのマルチカラーがいいよ(ニヤリ)」と。
もうそれで決まりっすわ。ありがとうおっちゃん。メリークリスマス。
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安心の明朗会計
「よし!これで完璧だ!」と意気込んで会計を頼む。
1つ1つに値札が付いているわけではないのだが、横からやってきたおばちゃんがおっちゃんにすごいスピードで指示を出し、それをおっちゃんが電卓で叩く。
締めて総額で415,000ドン(¥2,450くらい)。私の計算ともバチコン同じ。ありがとう明朗会計。
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ベトナムっぽいランタンのオーナメント 12,000ドン×6個
金色ボールのオーナメント 6,000ドン×6個
松ぼっくりのオーナメント 6,000ドン×4個
金色トナカイ 5,000ドン×4個
ツリーの置物 15,000ドン×3個
ツリーの帽子 10,000ドン×3個
キーホルダー 18,000ドン
4mのマルチカラー電飾 170,000ドン
キリスト教の祭典だもんね
会計後におっちゃんに写真を撮っていいか聞くと快く「好きなだけ撮ってきな」と言ってもらえたので、あらためて店内をまわる。
教会の敷地内で販売しているだけあって、普通のショップでは見かけない本来のクリスマスらしいグッズがたくさんあるのが面白い。
動物や天使に囲まれた赤ちゃんの置物。キリストの生誕祭として、信者の人たちはこうゆうものを飾って祝うんだろうな。
なんてことないオーナメントもここで買うと何だかご利益がありそうな気がしてきてありがたい気持ちになる。
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敷地内を見学
おっちゃんに笑顔で別れを告げ、外に出ると爽やかな風が吹いていた。
大満足の買い物をした後は身も心も軽い。
すぐに立ち去れという雰囲気でもないので、少しだけ敷地内を見て行こう。
外からは見えなかったが、敷地の奥には学校や病院らしき建物があった。本当に現役の大きな教会なんだな。
中庭には大きなステージが組まれている。
クリスマスにはここで生誕の様子などの催し物をするらしいと聞いた。かなり立派なステージだ。盛大な劇になりそうなのに見られないのが残念だ。
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そこは”聖域”
教会は横の扉が解放されていて、出入りしている人がいる。
ちょうどすれ違った青年に入ってもいいかとジェスチャーで聞くと、笑顔でどうぞどうぞと促してくれたので少しだけお邪魔してみよう。
中は思っていたよりも広い。吹き抜けの天井が高く、壁側には多くのステンドグラスがあり、カラフルな光が差し込んでいる。そして中央にはとても立派な祭壇が。
外観の派手さから一転、白を基調にしたシンプルな色調だ。
膝をついて祈っている女性が一人だけいる静謐で厳かな空気の満ちた空間。
ああ、これは決して観光客がパシャパシャ写真を撮るような所ではないな。
信者の為の聖域だ。
浮かれ気分で立ち入ったことを申し訳なく思い、端の方から祭壇に向かって一礼して静かに後にした。
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尊重する気持ちを持とう
今までは何も知らず、中に入れてもらえないことを若干不満にすら思っていた自分を反省した。
どのみち中に入った所で外観以上に写真映えはしない。観光客にとっては外から見るだけで十分なんだ。
確かにクリスマスマーケットで買い物がしたいと言うと中に入ることは出来る。ただ、見学や写真撮影をする為にこの方法を取らないで欲しい。敬虔な信者である彼らに失礼だし、そんな人が増えては来年以降ここで買い物が出来なくなってしまうだろう。
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早々にお暇しようと出口に向かうと、あんなにキツかったガードマンのおじちゃんが一転、笑顔で送り出してくれた。
なんだよ、優しいおじちゃんなんじゃないか。入れてくれてありがとうよ。来年もまた買いに来るから、どうかその時も入れておくれ。
間違いなく、ここが私にとってホーチミンで1番のクリスマスショップだよ。
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