【現地レポート】ベトナムのクリスマス2024★おすすめスポット★
コンダオ旅行記がまだ終わっていないが、待望のシーズン到来なので閑話休題。そう、クリスマスだ。
イベントごとを愛する私にとってクリスマスは1年で1番楽しみなシーズン。
ホーチミンは乾季に入り、雨も少なくなり気温・湿度共に落ち着いて街歩きがしやすい。今まさに観光のベストシーズン。
とはいえ連日気温は30℃近くある。
常夏の国ベトナムで過ごすクリスマスはどんな感じになるのか。
クリスマスを探して街を彷徨ってみたホーチミン在住2年目。
街中がクリスマスデコレーション
装飾の気合いの入り方がすごいベトナム。
そして建物と同じくスクラップ&ビルドが恐ろしく早い。
10月31日まではハロウィン装飾一色だったのに、早い所は翌日にはもうクリスマス装飾に衣替えする。
12月に入るともう街中至る所がクリスマスムード一色だ。
人が集まる大きなビルには業種問わず大きなツリーがお目見えする。
ホテルやマンションのロビーからオフィスビル、デパートなどの商業施設はもちろん、病院にまでも。
立派なツリーの前ではよく記念撮影をしていて、みんな笑顔でハッピーオーラが全開だ。その光景は見ているだけでも幸福感のお裾分けをもらえる。
レストランの装飾もすごい。
ローカルなベトナム料理レストランはそれほどでもないが、ちょっとお高めなレストランや外国料理のレストラン、カフェなどではガッツリとクリスマス装飾され、限定メニューもお目見えする。もちろんBGMもクリスマスソング一色だ。
店内だけでなく、入り口の自動ドアも装飾されるのだが大抵はシールフィルムを張る。
だが中には塗料で手書きしている店もあって驚く。
油絵の様に塗り重ねているが、これは雨で落ちないのだろうか。そしてどうやって落とすのだろうか。
色々な場所でツリーを見たが、今年見た中で1番立派だったツリーはなんと病院のツリー。
ヴィンメック国際病院はホーチミンの中でもトップクラスに大きくて比較的新しい病院だが、そこのロビーのツリーは4m近くある巨大なもので思わずしばし見上げてしまった。
そして個人的に大好きなクリスマス装飾が車のトナカイ。
たまにタクシーで付けている人もいるがその多くは個人車で、そしてベンツなどの高級車でもやっている人がいる。
日本では見ることがない、というか道交法か何かに引っ掛かりそうだがこの発想がとても可愛くて好きだ。
ちなみに車のトナカイセットは75,000ドン(¥448くらい)で売っていた。
スーパーもクリスマスモード全開
タオディエンの中にある馴染みのスーパーTops Market。
韓国資本のこのスーパーは品揃えも良く、陳列がきれいでお気に入りだ。
ここもクリスマス仕様になって日々の買い物のテンションを上げてくれる。
入り口すぐにはクリスマスの特設コーナーがあり、ツリーや装飾品なども売っている。
ベーカリーコーナーのデザートブース。いつもの品揃えも雪だるまのシールが貼られるようになった。
どでかいカップのケーキはこの時期の限定品でサンタの顔のデコレーション。Google翻訳いわく「クリスマス塩漬け卵のチーズケーキ」という謎の品。1つ49,000ドン(¥293くらい)で、2つ買うと1つ無料で付いてくる爆裂セール中だった。
そして肉コーナーにも特設でクリスマス用の丸ごと七面鳥などが並ぶ。
オーブンのない我が家には縁のない品だが、欧米人も多く住むタオディエンならではの品揃えなのかもしれない。
ずらっと並ぶのは全部クッキーなどのお菓子。
箱や缶に入ったこれらは基本贈答用。クリスマスもだが、2月に来る旧正月(テト)でもこういったお菓子を贈り合う風習があるので、このコーナーは年明けもこのままあると思われる。
レジにも装飾が施され、横にはツリーもある。
帰る瞬間までたっぷりクリスマス気分で買い物できるのが嬉しい。
デコレーションを楽しむスポット
サイゴン大聖堂
中央郵便局の前にあるホーチミン屈指の観光スポットだが、もうずっと長いこと改修中で今もまだこんな感じ。
当然ながら中には一歩も入れないので行ってもしょうがないのだが、それでもクリスマス当日はローカルでごった返す。
去年のクリスマスに通りがかった際はものすごい混雑ぶりで面食らった。
アオザイを着ている人もいて、足場に付けられた電飾をバックに写真を撮ったりもしていたが、基本何もせずここにいることに意味がある様子。
タンディン教会
ここ最近のホーチミンで1番人気の撮影スポットである通称ピンク教会。
クリスマス時期には電飾で飾りつけもされて、より華やかになる。
基本的に信者以外は中に入れないので敷地の外から写真を撮ることになるが、かなり高さのある建物なので画角に収めるのが難しい。
道を渡った向かいから撮るのがオススメ。
ちなみに今年はなんとこの敷地内にあるクリスマスマーケットに入ることが出来た。その詳細は別記事で詳しく書いている。
デパート
在住日本人なら誰もが必ず行ったことがあるだろうホーチミンの高島屋。
大きなサイゴンセンターショッピングモールというビルの中の一角が高島屋の敷地になっている。
中心部にあるので、観光の際もクーラーの効いた場所で休みたい時やきれいなトイレに行きたい時にオススメ。
デパ地下もあって、日本食レストランも多く、ロイズやシャトレーゼ、店頭で焼いている山崎パンなどのテナントも入っていて日本の味が手に入る。
ここの入り口すぐのスペースには大きな装飾があり、時期ごとにテーマを変えて置かれているのでいつも大人気の写真撮影スペースとなっている。
今年のクリスマスは宇宙テーマらしく、独創的なデザインだった。
正直、個人的には微妙…。宇宙は宇宙でいいと思うが、クリスマスの雰囲気にはちょっとそぐわない気がする。いつもは行列が出来る撮影場所も平日の日中だったせいかガラガラだった。
一方のサイゴンセンターの方は正統派の装い。
去年はサンタ帽をかぶったクジラが飾られていたメインの吹き抜けスペースはシックな色合いの装飾で、ここでは大勢の人が写真撮影していた。
外の入り口前に設置されている装飾もすごかった。
建物の壁面には大きなツリーとかぼちゃの馬車を思わせる装飾がかわいい。
私が思わず「おー!」と声を出すと横で写真を撮っていた欧米人のおじさんが振り向いて「Yes!Oh!」と笑い掛けてくれたので、2人で並んで写真を撮り合った。
道行く人の多くが立ち止まって写真を撮っている。夜になればライトアップもされて、より豪華になるだろう。
クリスマスグッズを買えるスポット
KEPI
前々から目を付けていた「クリスマスグッズ」を買うならココというパーティーショップ。
これがすごかった。入り口は小さいが奥にとても広い。
入り口すぐにも多少クリスマスグッズはあるが、普通のおもちゃやぬいぐるみなどの雑貨が売っているスペースを奥に進むと色ごとに区分けされた大量のクリスマスグッズが並んでいるコーナーがある。
ツリーやオーナメントにスノードームなどの置物、大量のグッズが美しく陳列されていて、クリスマス好きならもう発狂しそうなレベルでクリスマスに包まれる空間。
落ち込んだらここに来よう、というかいっそここでアルバイトしたい。
残念ながら店内は撮影NGだったので、是非行ってみて欲しい。クリスマス好きなら後悔させない店だ。
ちなみに価格帯はそこそこ高め。オーナメントは安いもので50,000ドン(¥300)くらいから、高いものは25万ドン(¥1,500)くらいするので、おいそれとドカドカ買えないが、品質はとても良いので毎年気に入ったものを少しずつ買い足す派にはいいと思う。
隣接するアクセサリーショップとキャンディーショップは中で全て繋がっているので、それぞれを見てまわるのも楽しい。
アクセサリーショップは子ども入店不可なので注意。
ちなみにKEPIで買い物をするとラッピングは無料サービス。
通常包装かクリスマス包装かで選べる。自分用に買ったものだが、折角なのでクリスマスラッピングしてもらった。
日本ほどきれいな包装ではないが十分満足。立派な不織布のショッピングバッグまで付いて無料なのは嬉しい。
そして個人的にテンションが上がったのはレジ前にご自由にどうぞと置かれているカード。
サンタへのお願いカードに今年1年良い子だったか、悪い子だったかのチェックボックスがちゃんとあるのが面白い。
これの「悪い子」にちゃんとチェックを付ける子がいたら、私ならその正直者には希望するプレゼントをあげたくなる。
布屋で生地を買う
そして穴場スポットとしてオススメしたいのがKEPIの隣の布屋。
店先にクリスマス柄の布が見えていたので入ってみた。
店内は乱雑に積まれている布地が大量にあって、布に埋もれるようにミシンも置かれている。
超ローカル感の強い店だが、店主の女性は笑顔で優しく、しっかりと英語で接客してくれるので安心だ。
布は横幅150㎝くらいで、縦1mごとに10万ドン(¥600くらい)とのこと。
既製品を買うと70万ドン(¥4200)近くとかなり高くつくし、気に入った柄を選ぶのも難しいのでここで買った布をテーブルクロスにすることにした。
クリスマス柄だけでも30種類以上はあるので迷ったが、ヒイラギ柄を購入。10㎝きざみで購入できるし、頼めば別料金だがここで端の縫製もしてくれるのでかなりオススメ。
UNCLE BILLS
KEPIはちょっと予算オーバーという人にオススメなのが同じタオディエンストリート沿いにあるこちら。
入り口すぐがクリスマスグッズでオーナメントから電飾まで一通り揃っているし、比較的かなり安め。
入ってみると分かるが店内は奥にかなり広い。
レジから奥は生活用品が売っていてこちらもかなり安く100円ショップの様な感じで買い物できる。
比較的高い価格設定の店が多いタオディエンエリアにおいて、かなり重宝する店だ。
Bookstore FAHASA
クリスマスグッズの買い物先として本屋もいい。
ベトナムの本屋はたいてい本だけでなく文房具や雑貨、おもちゃなどを併せて売っているので、この時期になればクリスマスグッズが並ぶ。
専門店に比べれば品揃えがいいとは言えないが、ついでに買い物しやすいので便利だ。
サイゴンセンターの向かいにもあるFAHASAは一大チェーンの大きな本屋で、中でもグエンフエ通りにある店が大きくて品揃えもいいと評判。
タオディエンのクリスマスマーケット
通りを歩いていたらたまたま見つけたクリスマスマーケットの看板。
その日は閉まっていたので、12月7日に行ってみた。
豪勢な邸宅の様な建物の1階部分が開放されていて、かなりの人出がある盛況っぷり。マーケットというだけあって、小さな机の出店スペースに思い思いの出店が出ており、見てまわるのが楽しい。
入ってすぐの店でクリスマス柄の靴下を発見。サングラスをかけたサンタとトナカイのアホな柄。こうゆう左右柄違いの派手な靴下はなかなか売っていない。派手でちょいダサなクリスマス服が好きなので即行で購入。
全体の出店の3割ほどがクリスマス関連で、思ったよりも少なかったが、主にハンドメイド品なので他では見ないものが多く新鮮だ。制作者から直接購入出来るのもいい。
通常はウィークエンドバザーとして週末に開店している様子。
アクセサリーショップが多かった。
若い女性店員たちがみな笑顔で接客してくれる。10万ドン~20万ドン(¥600~1,200)くらいのプチプラだが、繊細な造りで珍しいデザインの物も多い。チャームを選んでその場で付けてくれるサービスもありface to faceの買い物が好きな人はかなり楽しめると思う。
ベトナム、ホーチミンはクリスマスで溢れている。
確かに暑いし、雪など降りようもないから気分は盛り上がらないかもしれないが、街中の装飾などはもしかすると日本よりも盛大だ。
わざわざクリスマスを探しに行かなくても、日常の行動範囲の中で十分クリスマスを感じることが出来る。
欧米文化の影響を強く受けているので、やはり海外のクリスマスといった趣もある。そして常夏のクリスマスならではのグッズを探すのが楽しい。
サンタのアロハシャツやサーフィンをしているサンタのクリスマスカードなどは日本ではなかなか見ることも無いだろう。
2024年、ベトナムのクリスマスはなかなか良い思い出になりそうだ。