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自分の仕事は結構すごい!と気付く価値

Sweetgreenという、ニューヨークで大人気のサラダ屋さんがある。
美味しいし、きれいな盛り付けで、従業員がイキイキしていて雰囲気もいい。
税込みで15ドルくらいするのにランチ時間はどの店舗にも行列ができている。

とはいえ、そんなお店はたくさんある。

Sweetgreenが突出しているのは食材や環境へのこだわり。
食材の栽培方法や育て方にこだわり、調達先は近隣農家を優先し、Compostable(堆肥になれる)またはリサイクル可能な容器のみを使っている。

そのSweetgreenからのNewsletterで知ったのが、Sweetgreenの取り組み成果を紹介するこのページ
食育や食品流通、サステナビリティ等でどれだけ貢献できたかを分かりやすく解説している。
消費者としてそんな企業ならどんどんお金を落としたくなるし、社員ならもちろん誇らしい。

誰もがいいことをしたいと思っている。
Sweetgreenはサラダ屋というビジネスの中でその想いに応え、広く支持されるようになった。

Sweetgreenはとても分かりやすい例だけど、実はどんなビジネスでもいいことをしている。
これに例外はない。

例えば、タバコ産業。
僕にはタバコがあったお陰で仲良くなれた人達がたくさんいる。
タバコがあったお陰で楽しめた時期もある。

例えば、モンサント。
農薬と遺伝子組換え作物を世界に広める悪名高き企業である。
でも農薬や遺伝子組換え作物があるおかげで生き延びられている人たちがたくさんいる。

前置きが長くなりました。

伝えたかったのは、自分の仕事に誇りを持てるかどうかは解釈次第であり、それに企業はもっと注意を払うべき、ということ。
どんな仕事をしていても、誰かになにかいいことをしている。

メンタル失調の多くは「やらされ感」や「先が見えない感」から来る。
自分の仕事、自分の勤務先に誇りが持てれば、同じ仕事でも全く違う心持で取り組めるし、メンタル失調どころかパフォーマンスすら上がる。

以前、体力的にも精神的にもキツいプロジェクトに参加していた時、「君は世界最大の金融資産を保有した企業の組織変革を推進している」と言われ、ふさぎ込んだ気持ちが一気に吹き飛んだ。
自分の仕事に意味を見いだせたから。

企業は、自分の仕事に誇りを持てるようなストーリーをもっと積極的に社員に発信すべき。
それだけでメンタル不調を根本的に解決できる可能性がある。
一人でも自分の仕事に誇りを持つようになれば、その想いが社内を伝播し、組織文化が大きく好転する可能性がある。

Sweetgreenが作ったのはたった1枚のウェブページ。
この1枚から得られるリターンは計り知れない。

(photo from sweetgreen/facebook)

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