ハルアキへ

ながいながい冬があけ
そのあと冬がやってきて
先の冬よりすこしさむい
そうしてめぐった幾星霜
氷河期に凍えてわたしは死んだ

ながいながい夏がすぎ
そのあと夏がやってきて
先の夏よりすこしあつい
寄せては返す幾年月
太陽になってわたしは死んだ

いつも待たれた春秋が
面倒だからとひとつになって
みんなはいやだと言うのだけれど
わたしはほほえむとこしえの昼

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