「ネガティヴィテート」第2話
「そいつ、処分しちゃおう」
突然殺意を向けてきた女に、ハルは尻込みする。
パンパン、とハヤトが手を叩いた。
「まぁまぁ。ごめんね、この子、ちょっと中二入ってて。過激な言動がカッコいいって思っちゃってるんだよね。ピアスも全部シールだしね」
「は? 消し炭になりたいか」
「ホラね? でも、仕事には一番真面目だから、勘弁してあげて」
女は舌打ちして、少し照れたように黙り込む。
「ほら、自己紹介」
「レン。アナン・レン」
「サクラギ・ハル。よろしくレンさん」
「気安く名前で呼ぶな。カ