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コミュニケーションの主導権はどっち?

「話す側」と「聴く側」
コミュニケーションの主導権は、どっちが!?

 どんなに話し方を学び、プレゼンテーションを学び、上手に話すことが出来たとしても、聴く側、受け手側が、そもそも耳を傾けてくれない、興味を示さない、理解できない(スキルや環境)であれば、情報は一方通行どころか打ちっぱなし状態。
コミュニケーションは成り立ちません。

自分は、コミュニケーションが健全に成り立つためには、聴き手、受け手がキーパーソンだと考えます。
あくまで主導権は、「聴く側」「受け手側」ですね。

笑顔・目線・相づち・うなづき

「傾聴」が大切だと言われます。
「聴く」と「聞く」は違うんだと・・・

相手の話に真剣に心を寄せて話を聴く。

話を聴く態度、姿勢をしっかりとる。

顔、身体、そして心相手に向けて話を聴く。

そして、共感する・・・。

受け手側、聴く側が、これを意識的にするかしないかで、まずはコミュニケーションのレベルが全く違うものになりますよね。

無表情・目を合わさない、どっか違う方を向いている、ゼスチャーもしない・・・
そんな相手には、話す側も嫌になって、十分に話をしませんよね。

勘違いしないでください・・・
別に、面白くない話、興味のない話を無理矢理笑顔で聞くということではないんです。
理解できないのに、解ったふりをして、頷こうということではないんです。

面白くないなら面白くない。
解らないなら解らない。
同意できないなら同意できない。
・・・と、
しっかり「聴く側」が、目線、表情、相づちなどで返してあげるのが、コミュニケーションがとれている状態だと思うのです。


 ZOOMなどのリモートでのパソコン画面を通じたコミュニケーションが増える時代、まさに目の前の画面に映る世界を相手に、コミュニケーションをとる中では、ますます重要な要素になってきている、
「笑顔・目線・相づち・うなづき」。

キーパーソンは「聴く側」ですね・・・

「共感と行動」をよぶ言葉


相手に自分の言いたいことを伝えようとして、上手く伝わらない場合。

ついつい、それを相手のせいにしてしまっていませんか?
自分も、チームが思い通りにならないと、すぐ部下のせいにしたり、外部環境のせいにしたりしてしまいます。

「なんで、これだけ言っても理解してもらえないのか?」

「なんで、あれほど説明したのに、わかってもらえないのか?」

「なんで、何度も言っているのに実行してもらえないのか?」

原則を解っていても、毎日のように発生するイライラ(苦笑)

自分もまったく人間ができていません・・・

ときに、まずは自分にベクトルを向けてみます。
相手に伝わりやすい工夫をしているか。話し方、内容、言葉選び、しぐさ、表情、声の大きさ、トーン・・・・

そしてさらに重要なことは、相手を理解させようとかコントロールしようとするのではなく、相手に「共感」し、そして反対に「共感」して貰うことに注力しているか・・・なんですよね。

これが、なかなか出来ません・・・。

例えば、お客さんの立場に立つとか・・・、「共感する」ということに他なりません。

時に、お客さんにご迷惑をおかけしてお詫びする場合、お客様の立場で如何にそのことがご迷惑を掛けているかを良く考える。

そして、そのお客への共感の想いのもと、反省と対策の想いを相手の立場に立った上で言葉にすることではじめて、
「そこまでおっしゃってくれるのなら・・・」
と、我々の共感が相手の共感を呼んで、初めて本当にお許しいただけるのではないかと思います。
(たとえお許しいただけなくても、想いを伝える。)

なかなか、実践できていません・・・。
自分の都合で頭を下げてしまいます・・・。

相手に共感することなく、事務的に一方的に情報だけを伝えても、理解や共感は得られませんし、それは本当のコミュニケーションとは言えないですよね・・・。

有名な動画があります・・・

「私は盲目です。お金を恵んでください。」
と書いた段ボールを前に、路上に座る老人。

なかなか、小銭を置いてくれる人はありません。

その様子に気づいたある女性が、段ボールに一言書き加えます。
「今日は、素敵な1日ですね。でも、私はそれを見ることができません。」
・・・

https://www.youtube.com/watch?v=ykEsvjFxthU

共感した人は、何らかの行動をしたくなります。

普段の営業やマーケティング活動でも同じ。

製品の機能や性能、またこちらの都合だけを伝えるだけでは共感は呼べませんよね。

 言葉で相手となにかの行動を起こしたい場合、言葉の受け手側である相手の存在をまずは意識し、言葉を相手を動かす道具と考えずに、「共感し」それが「共感」をよび、お互いが自ら動きたいと思うコミュニケーションを目指したいものです。

「教える」と「教わる」

さて、「人に教える」という行為も、ある意味コミュニケーションのひとつ。
ということは・・・・

そうだ!
教える、教育する、育てる・・・
その成果の主導権は、実は「教えてもらう側」にあり!

教えている側が、自分の都合、自分のやり方、自分の視点、自分の知識、・・・
一方的に押し付けて失敗することが多いんですよね。

学校の授業と、仕事のOJTは全く違います・・・

コミュニケーションも教育訓練も、「相手の立場に立って」・・・
受け手側に対する思いやりですね!

「いま!ここ!」のひとこと

私も、仕事はプロですが、子育ては素人。
先輩の皆さんの話を聞きながら、夫婦で勉強中です。

さて、子供を叱るタイミング・・・難しいですね。
重要なのは、「いま!ここ!」のタイミング。
その場で、すぐに、子供の記憶が新しいうちに、教える・・・。

理屈が通じない小さなうちは、感情に働きかける・・・そんな叱り方です。

聞くところによると、4秒経つと犬は記憶をリセットしてしまうので。飼い犬をしつける際には4秒以内に叱らないと効果無いとか・・・。

犬と一緒にしてはいけませんが、子供が悪さをした場合、後になってから

「そういえばさぁ、今日〇〇したでしょ!
あれば、やっちゃいけないよ!」

と後になっていくら叱っても、子供としてはすでに過去の出来事。
まったく響きません・・・。

むしろ、「なに、今更ネチネチいったんだよ・・」と反発もあります。
(自分も経験ありますが・・・)

まぁ、大人になれば後から、「実は、言おうと思ったけど・・・」っていうのもありですが、やはりその場、その瞬間での教えが最も響きますよね!

「いま、ここ!」の一言です・・・。

一方、仕事、職場ではいかがでしょうか?

OJT(職場内教育)、同じようなことが言えるかなと思っています。

また、自分がフィードバックをいただく際にも、その情報やコメントの鮮度が、インパクトを左右します。

「今、まずいな!今、いいな!」
と思った瞬間に、仲間は言ってあげる!

もし、タイミングを逸っしてしまうと、教えられる側も、

「そうでしたっけ?」
「あっ、そうでしたか?」
「どのことですか?」

となってしまいます。

やはりコミュニケーションの主導権は・・・

そう、「受け手側」です!!

でも受け手側、教えてもらう側が、
「そんなこと、忙しいから、今言うなよ!」
「いちいち、言ってくんじゃねぇよ!」
「いわれなくても、わかるよ!」
・・・
なんて、気持ちで対応したら・・・
次の「いま、ここ!」でのコミュニケーション効果はありません・・・。
せっかくのOJT効果も台無しですね・・・

双方、チーム、会社・・・まったく、Happyではありません。

「忙しいから、俺に話しかけるなオーラ」も、最悪です・・・。
(常に自分も、反省(冷汗))

ただし、やはり相手の立場やタイミングに気遣って、
「本当に、いま、ここ!」でいう内容かどうか?

については、良く考えることは重要です!

ホントに「いま、ここ!」のひとことを、
「いま、ここ!」のタイミングで!

「言ってくれてありがとう!」

のコミュニケーションで、みんなで仕事のスキルもあげていきたいですね。

最後に・・・SNSの時代だからこそ

 コミュニケーションの大切さを学んでいる我々にとって、仲間通しお互いのことを理解しあうのは、とっても重要です。

仕事以外のプライベートの情報も、決して無駄なことはありませんし、いざという仕事の際にも、普段のコミュニケーションが大きな役割を果たしますよね。

端的に言えば、当たり前ですが仲の良い相手には、常にコミュニケーションが取りやすいということです。

その為には「自己開示」。
可能な範囲で、仲間同士では心がけたいと思います。
雑談も大切です(笑)。

 一方で、SNSの時代。自己開示も、様々な手段と広がりを見せています。SNSでは目の前に人はいない状況でのコミュニケーション。発信側のモラルで、内容や表現方法はどうにでもなります。

誹謗中傷やハラスメント問題など、リアル以上に注意が必要。
コミュニケーションのキーマンは「受け手側」ですから、利用には最低限の注意が必要です。

 SNSで発信した内容は、どこで、どんな人が、どんな環境、どんな気持ちでこの情報を受け取るのか?

 想像力を働かせて、相手(聴き手、受け手)を想う力が試されますね・・・

 コミュニケーション力を磨くことは、人間力を磨くことなんですね・・・

※ 2018年、2020年 社長VOICEに加筆

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