山岸洋一(三光ホールディングス 代表取締役)

金属表面処理工場(まちこうば)を、静岡県浜松市・静岡県静岡市・ベトナム北部バクニン省の3拠点で経営。”顧客、社員、社会にとってのなくてはならない会社”を目指して、まちこうばのリデザインを進めています。社員、仲間向けのメッセージを再編集したりして、発信中です。

山岸洋一(三光ホールディングス 代表取締役)

金属表面処理工場(まちこうば)を、静岡県浜松市・静岡県静岡市・ベトナム北部バクニン省の3拠点で経営。”顧客、社員、社会にとってのなくてはならない会社”を目指して、まちこうばのリデザインを進めています。社員、仲間向けのメッセージを再編集したりして、発信中です。

最近の記事

完成まで1年7カ月!大学院生インターンによるエントランスアートプロジェクトで私たちが伝えたかったコト【後編】

活動の記録<後編>  三光製作株式会社ではこの度、2023年に設立70周年を迎えることを記念してエントランスアートを制作しました。こちらの前編では、プロジェクトを主導してくれた静岡文化芸術大学大学院生の横田理絵子さんに参加のきっかけや苦労したことなどをお聞きしています。  制作過程を通じて、三光製作の製造現場では、多くの人の目に映る外観ものを手掛けるにあたり、納得いくまでめっきをやり直したり、現場の作業者からこうした方がいいのではないかと提案してもらったり……よいものを造

    • 完成まで1年7カ月!大学院生インターンによるエントランスアートプロジェクトで私たちが伝えたかったコト【前編】

      エントランスアート プロジェクトとは ■ プロジェクトの特徴 - 地元現役大学生を特別インターンでお迎えしての1年7ヶ月にわたる活動 - 自由な発想で、持続可能な地域社会と当社の将来成長を表現 - デザインだけでなく、地元中小企業の研修、施工管理などもインターンとして体験 - 社内外の支援者にも多大な協力をいただき、女性メンバーが中心となってプロジェクトを実現 ■ プロジェクトに掛けた思いと目的  当社はめっき工場として、70年間地域のお客様に支えられ、ここまで事業をして

      • 3軸で考えよう

        プロ野球やサッカーのヒーローインタビューで、こんな事を良く聞きませんか? 「自分がホームランを打てたことよりも、チームが勝てたことが嬉しい!」 「自分がゴールを決めたことで、チームの勝利に貢献できたことが嬉しい!」 「自分の記録よりも、チームの勝利が大切です!」 格好いいですよねー! 一流のプレーヤーほど、チームの勝ちにこだわります。 一般の仕事でもそうです。 成果を上げる人ほど、「自分の仕事の及ぶ範囲」を広くとらえ、自分の仕事がチームや社会に広く繋がっていることを意

        • ポジティブスタートは幸せのもと

          年を重ねるたびに、「1年早いな・・・」と身にしみて思うように。 日本は新年のスタートを切って早1ヶ月、今日はベトナムの旧暦の大晦日、仕事納めです。 日越ともに、いよいよ新たな1年のスタートです! 知っている人も多いかと思いますが、歳を重ねるほど1年が短く感じられるのは、人間が1年という時間を認識するのは、 1年 ÷ 自分の人生 で、感覚的に感じるからだそうですね。 うちの一番下のチビは1年/7年、私は1年/51年。 ん!?感覚的に7~8倍の速さ!?(笑) さて、1年

          お客様のベネフィットに迫る

          ”やってはいけない宣伝”という、日経の雑誌記事を読んでいたら、非常に興味深いことが書いてありました。 何も言っていないに等しい宣伝文句を、「空気コピー」というそうです。 例えば、飲食店の看板やメニューに書いてある、 ・こだわりの味 ・伝統の・・・ ・心づくしの・・・ ・おもてなし・・・ などが、その空気コピーになるそうです。 多くの業者が使いたがるコピー文句でありますが、今やまったく「消費者の心にささらない」そうです。 逆に空気コピーは、その店に特段の”売り”が無

          本気の覚悟

          ~ 会ったことのない祖父の遺品に学ぶ ~ 先日、親族の集まりがあり、初めて父方の祖父の遺品を、いろいろと見せて貰いました。 父方の祖父は、新潟県生まれの東京育ち。 父が小学生の時に他界しており、自分はもちろん直接会ったことはありません。 父は6人兄弟の末っ子で、長兄が祖父亡き後の父親代わりだったこともあり、あまり祖父の話はしませんでした。 (父は、新潟の疎開先で生まれて、戦後はしばらく疎開先で育ちました) なのでこのような機会でもなければ、自分も恥ずかしながら、父方の祖

          お客様にどう選ばれる?

          「サプライチェーン」というワードが良く登場する時代になりました。 簡単に言えば、供給網(供給連鎖)。 製品の原材料・部品の調達から、製造、在庫管理、配送、販売、消費までの全体の一連の流れのことをいいます。 最近のサプライチェーンに関わるニュースと言えば、 「半導体不足で、自動車メーカーのライン停止」 「東南アジアからの部品供給停止で、国内生産ライン停止」 みたいな記事が、時折飛び込んで来ます。 昨年コロナが蔓延してからも、 - コンテナ不足で・・・ - スエズ運河の

          人生に偶然はない!?

          皆さんは「運命」を信じますか? 運命の人・・・、前世は・・・、私の天命・・・ 日々目の前に起こる事、出会う人、様々な場面で、驚いたり喜んだり悲しんだりしますよね。 そもそも、自分の一生は誰が決めているのか? 今年も誕生日を迎え、今までの人生を振り返るタイミングに、そんな事を考えたりします。 今まで本当に多くの方のお陰で今年も元気に誕生日を迎えることができ、心から感謝しています。 これからも、家族、社員、仲間、友人、関係者・・・多くの方とのご縁を大切に、良い人生を送りたい

          誰がパーティをつくる?

          少し前の話ですが、社員の結婚披露宴に御招待いただきました。お天気にも恵まれ、素敵な会場とスタッフの雰囲気もとても良い、素敵な披露宴でした。 会社の仲間のメッセージもビデオで紹介し、披露宴に花を添えることができました。仲間が幸せになるイベントを迎えるって、何だか嬉しいですよね! さて、自分は披露宴やパーティに出席する際に、心がけていることがあります。 パーティといえば、主に御祝いの席ということになりますが、今回の様に主賓でお招きいただくこともあれば、一般の招待客として参加

          失敗に負けるな

          仕事や人生には、失敗やミスはつきものですよね。 「悔やんでいる人は、実は反省していない!」 ドキっ! そりゃ、失敗やミスをしたら、後悔したり謝ったりしますよね・・・ 反省とは?ある方の話によると、 - 仕事で失敗した際に、「ああ、しまった!二度とこうした失敗をしたくない!」と思うのは「後悔」で「反省」ではない。 - 仕事でトラブルになって、「すべて私に責任がありあす。私の未熟さが原因です!」というのは「懺悔」であって「反省」ではない そうです・・・ では、「反省

          事実はひとつ、でも解釈は・・・

          ポジティブのヒントは表裏一体の捉え方にあり 「コップに『半分入っている』と『半分空である』とは、量的には同じである。だが、意味はまったく違う。とるべき行動も違う。世の中の認識が『半分入っている』から『半分空である』に変わるとき、イノベーションの機会が生まれる」(P・F・ドラッカー『イノベーションと起業家精神』) 世間でよく言われている「コップの水理論」。これは、コップに入った水を「『もう』と捉えるか『まだ』と捉えるか?」の違いについて述べたものです。 長所と短所皆さん、

          仕事の引き継ぎとジョブローテーション

          転職、転勤、転籍、出向、配属変更・・・おそらく生涯、同じ仕事、同じ環境、同じメンバーで仕事をし続ける人はいませんよね。 誰もがどこかで、移動したり、新しいことに挑戦したり、違う仕事に携わるようになります。 逆に考えると、自分の仕事を誰かに引き継いだり、教えたりする機会が必ずでてきます。 私たちは、生産性を上げたり、ダイバーシティを進める上でも、多能工化の推進が非常に重要と考え、常に挑戦と改善を進めています。 さて、みなさんは自分の仕事を引き継ぐ際には、どのような事をして

          仕事の引き継ぎとジョブローテーション

          問題が無いことが問題ですっ!

          問題意識を高めてポジティブ発信を! 当社の改善活動では、皆さんの 「やりにくい」 「わかりにくい」 「間違えやすい」 ・・・ という問題、課題を改善、解決し、生産性を上げて、「仕事も爽快に、楽しくしよう!」と全社で活動しています。 まずは、問題に気づいて共有!今までも機会あるごとに仲間には話してきましたが、仕事を進める上で非常に大切なことは、まずは”問題意識”。 「問題を問題だと気づく力」 ですね。 問題に気づく力が高い人は改善力も高い人です。 そして、その問題意識は

          委託加工まちこうばの”在庫”を考える

          ものづくりの現場には、必ず「在庫」が存在します。 「めっき」「アルマイト」の委託加工がメインの当社では、主に、 ① 加工前の「素材」「部品」の在庫 ② 社内工程の間に生じる「仕掛品」の在庫 (不良品や保留品も、大きな意味では仕掛品の在庫) ③ 完成品の在庫(お客様に納める前の製品) があります。 ④ その他、薬品、資材、燃料などの在庫 実は、この在庫のコントロール、管理は、その会社の経営状態や実力に直結します。 先日、工場見学に伺ったお客様でも、 ー 工程間仕掛在庫をゼ

          委託加工まちこうばの”在庫”を考える

          ポジティブサイクルを回そう!

          「働き方」が問われて久しい中、各方面、現場でいろんな議論がされていますが、一番重要な「何のための改革か?」という議論が、以外と抜けているように思いませんか? 当社は、社員が幸せになる「無くてはならない会社」を皆でつくるために、「働きがい改革」を進めています。 働き方ではなく、働きがいに焦点を当てています。 それを「ポジティヴサイクルを、皆で回す」ことと、社内ではさらに再定義して、様々な活動や変革を進めています。 では、そのポジティヴサイクルとは、どんなものでしょうか?

          改善をもう一歩前へ!

          当社で、すでに20年近く継続してきた「実施済み改善提案制度」。新人からベテランまで、毎年2,000件近くの改善が提案実行されています。 この改善活動は当社の付加価値向上の礎であり、社内文化にもなっています。まさに、継続は力なり、日々努力してくれている仲間たちに感謝です。 まさに、社員みんなの改善活動の実績の積み重ねが、当社の生産性向上に繋がっています。役職や年齢、性別などに関係無く、これからも「改善力」を武器に、仕事も生活も、より楽しくやりがいのあるものに主体性をもって「