【読書メモ】_ADHDerのためのCBT(認知行動療法)②
【読書メモ】_ADHDerのためのCBT(認知行動療法)① の続編です。
ADHDerは、怒りのコントロールが困難で「瞬間湯沸かし器」といったニックネームをもらったりする人が少なからずいます。
酔うと上機嫌になれるし、「まあ、いいか?」と許せるようになるために、連日飲酒するうちに依存症になってしまう人もいます。
理不尽な状況に対して、怒りを感じること自体はOKですが、感じるままに行動してしまうことは、問題を逆に大きくしてしまう場合もあります。また、認知を変えることで、避けられる怒りは避けるにこしたことはありません。こういった一連の方法をアンガーマネジメントと呼び、健康に生きていくうえで有用なライフ・スキルとして重要です。
プロローグで、
---
本書は「日本の社会人が、自然に、確実に使えるアンガーマネジメントの本にしようと」と決意しました。
---
と書かれてある通りの内容になっています。
依存症者もアンガーマネジメントが必要な人は多く、病棟でもワークブックを使ったりして、個別のアンガーマネジメントは行ってきましたが、いずれも、「怒りを感じた時にどう対応するか」が主な内容でした。
本書は
---
そもそも怒らないための「考え方」と「しかけ」と自分の中に持つことで、かなり楽に生きられるのです。
---
ということを目指しており、私にとっても、「なるほど!」と納得の内容でした。