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滝行したら女性に素のじぶんを出せた



なんの迷いもなく彼女のとなりに座り、そっと手をにぎる。

不安やはずかしさはなく「彼女の手を握りたいから握る」とても素直な気持ちだった。そしてビビリなぼくが、自分からアプローチしたことに今までにはない悦びを感じた。


▼はじめての滝行

10年前にはじめて滝行を体験した。

そのときのじぶんは仕事も恋愛も辛いことだらけ。「もうこんな人生はいらない」となげやりになっていた。

そんなときに『瑞穂の国の心理療法』と出会う。

ここの特徴は日本の浄化文化と心理カウンセリングがミックスされていること。もっといえば日本人のこころにあった浄化ワークで、じぶんらしく生きる方向へ導いてくれる。

そしてこの会がひらく滝行に参加すると、ふつうの滝行とは大きく違った。それは滝のなかで「叫ぶ」こと。とにかく感じたものを大きな声で表現、なんなら暴れてもいい。この滝行ではどんなネガティブなこともゆるされた。


▼こどもの頃のこころの闇と向きあう

滝行初日。はじめて滝へ入ると水の冷たさにおどろいた。あまりの冷たさと迫力に圧倒されてこの日は終了。

滝行二日目。滝に入ると嘘のように水がやさしく感じる。「これならいける」指導者のアドバイスどおり大きい声をだした。「あああぁぁぁ」しばらくつづけると母への怒りがでてきた。

「こんなことなら産むんじゃねぇぇ!」

母にじぶんのすべてを否定され、深く傷ついたときの魂の叫び。そのときの怒りや悲しみの記憶を夢中で叫びつづけ、気づいたら20分が過ぎていた。滝からでるとその場に倒れこむ。まわりのことが全然気にならず、ひたすらこころの闇と向きあう貴重なじかんだった。


▼帰りのバスで女性の手をにぎる

すべてのスケジュールがおわり帰りのバスに乗ると、滝行へ参加していた女性がいた。僕はなんの迷いもなく彼女のとなりに座りそっと手をにぎる。不安やはずかしさはなく「彼女の手を握りたいから握る」とても素直な気持ちだった。そこからふたりでバスにゆられ、滝行のことをあれこれ話しながら帰った。

彼女と別れたあと、ビビリなぼくが自分からアプローチしたことに、今までにはない悦びを感じた。

どうしてこんなことが起きたのか、じぶんでもよくわからない。それでもハッキリしていたのは、滝のなかでこころの闇と向きあったことが影響している。そしてじぶんにはこころの浄化が必要だということでした。



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