朝を乗り越える
朝、死にそうになりながら目を覚ます。永遠に眠ることはまだ許されないみたい。とっくに日は昇っていて、早起きできない自分に嫌気がさす。それでも起き上がらないままツイッターで有象無象の文字たちをからっぽのわたしに注ぎ込む。
そうやって貴重な朝を浪費する、起き上がれないから。いや、本当に遅刻しそうなときはすぐに起き上がれるから、わたしがただ怠惰なだけだ。
変に真面目だから遅刻しないように毎日頑張っている、なんでだろう。毎日死にそうで、死にたいのに、走って教室に滑り込む。そして、へらへらと笑っている。
遅刻はよくないとわかっているから頑張っている。でも、この気持ちを抱えたままどうして頑張れているんだろう。なんのために必死になれているのかな。
毎朝毎朝ご飯を詰め込んで、制服に着替えて。日焼け止めを塗る気力も、化粧する体力も、どこかに忘れてきてしまった。
150℃で前髪を焼いて、致死量のケープを浴びる。
こうして朝を、乗り越える。
去年は出来ていたことも、今年は出来なくなっていて。去年まで乗っていた電車にはもう間に合わなくなってしまった。毎日ギリギリで生きている。一歩踏み間違えたらどうなるか、わからない。
日焼け止めすら塗れなくなったわたしが、どうにか髪の毛を綺麗に整えたってかわいくなれるわけないことはとっくにわかっている。
致死量のケープがわたしの生命線だ。これすらできなくなったとき、わたしは外へ出ることをやめるんだろう。
本当は毎日10時間くらい寝ないと体調が整わない。でも、夜、寝てしまうと朝がすぐにやってきてしまうのがどうしようもなく怖くて、寝たくない。夜型の生活をしてしまうし、夜更かししている時間だって勉強しているわけじゃなくて、生産性のない時間を過ごしてしまっている。
そもそもわたしが社会のしくみに適合できない時点でもう負けているんだろうね、夜早く寝ることから始めたいよ。
勉強が嫌なわけじゃないんだけど、受験のプレッシャーから解放されれば、少しはましな生活を送れるのかな。このまま、せめて遅刻だけはしないように頑張りたい、頑張ろう。
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