Vlogは動画コンテンツの王になれるのか・”人工的”なインフルエンサーについて【中国ビジネス】
Vlogは次の動画コンテンツの王になれるのでしょうか。コンテンツプラットフォームの大手が次々とVlogコンテンツに注力しています。
中国版ツイッターと呼ばれる微博(Weibo)は昨年9月、公式vloggerの認証制度を開始し、TikTok、好看視頻、ビリビリ動画(bilibili)は今年4~5月にかけて、西瓜視頻、愛奇芸(iQIYI)は7月に、それぞれvlogの強化プロジェクトをスタートしている。
↑情報が整理されていないといえるライブ動画と異なり、情報が整理されることで密度が高いといえるVlogはよりKOLへの親しみを加速させていくことから、親和性があると言えそうです。
↑いわゆる丁寧な暮らし系のVlogは近年の中国人のライフスタイルの変化が要因となり更に爆発的にヒットしそう。
そんななかテンセントが運営する看点視頻はVlogコンテンツに注力するものの他社とは違った動きを見せています。
しかし、テンセントPCGの楊達志氏は、看点視頻を安易にvlogブームに乗せようとは考えていない。コンテンツはあくまでユーザーファーストで選ぶべきだと考えている。看点視頻のペルソナは95後(1995年以後生まれ)、00後(2000年以後生まれ)に設定している。若者に人気のスターや新人スターを起用し、学生生活など若者にとって身近な題材に切り口を設定すれば、多くのユーザーの心を掴めるだろう。そのため、同プラットフォームにはSNS的な要素も盛り込まれている。
↑SNS的な要素!!導入の意図は分かりますが、着地点が気になるところ。横展開が可能そうですね。
ライブコマースの勢いも衰えてはいません。
ECサイト「タオバオ」でライブコマースを配信する「納斯機構(Nice)」が、エンジェルラウンドで数千万元(数億円)を調達した。出資者は「SAIF Partners(賽富投資基金)」。資金はインフルエンサーの育成に充てられる。納斯機構は今年300件、3年で1万件を配信する計画だ。
↑インフルエンサーの育成と3年1万件配信計画。再現性 が確立されているのでしょうね。インフルエンサーとして大衆に受け入れられるまでのあらゆる要因が完璧に分析されているのであれば、必ずしも人間のインフルエンサーである必要はないのではと思います(バーチャルな存在でも良い)。
おまけ
Vlog学院というスクールまであります。面白い。
今回の発表に先立ち、西瓜視頻はさまざまな段階の制作者にネタ選び、撮影、運営を教える「Vlog学院」も立ち上げている。
インフルエンサーの育成、ブイロガーの学校、チェンツ文化があるように強力な仲間意識が作用する中国において、スクール出身のインフルエンサー等は信頼できる個人なのでしょうか。
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