モノは売らない!演出を売る。免罪符を売る。1分20秒で読める中国ビジネスの話(所感)

「オーガニック」近年、ホットなワードです。体にいいのかもそもそもわからないけども、なんだか良さそうだから買ってみたという方も多いのでは?冷静に考えるとオーガニックを売りにしている商品は怪しいのですが、良い言い方をするとミステリアスなところが受ける要因かなと思います(怪しいものこそよく売れるとは某経営者の方の有名な言葉でありますね)。

また何か体に良いことをしていると思い込むのもミソでしょう。甘いものが食べたいけど、なんらかの事情で食べられないという葛藤を開放し、罪悪感を軽減するのがオーガニックという単語であることのように。「媽咪星球」は「オーガニック」の魔力に着目し、赤ちゃん向けのオーガニックフードを開発販売する企業です。

幼児向けオーガニックフードの会員制通販サイト「媽咪星球(Money Planet)」が、エンジェルラウンドで1000万元(約1億5000万円)を調達した。出資者は李一男氏と徐易容氏。創業者の田笑慈CEOによれば、資金は商品の生産とチーム構築などに充てられるとのこと。

母親には特にオーガニックのワードが刺さりそう。欲求を満たす商材だということが露骨に見られます。。

出勤前に朝ごはんを買おうとしてコンビニに入店するも、レジ待ちの長蛇の列を見て諦めて退店した方は多いのでは?そうじゃなかったとしても、頭が冴えている時間帯に大量の商品を前に、朝ごはんの組み合わせを考えることはあまりしたくありませんよね。「盒馬鮮生」は社会人の課題が多く見られる朝食に着目しています。

その1号店が7月1日、上海市黄浦区のオフィスビル、歌斐中心(Gopher Center)にオープンした。主に朝食や飲料などを提供する店舗で、利用者はあらかじめ盒馬のアプリや店舗入り口のQRコードから注文し、店舗で商品を受け取る。店頭で注文し、レジで精算する手間が省けるので、朝食を買うために朝から長い列に並ぶ必要がなくなる。

↓あえての出店でしょうか。行列との対比がはっきりと生まれることで、優越感が刺激されそう。忙しい社会人を演出するサービスの側面もありそう。

上海のオフィスビルである歌斐中心では、ホワイトカラーが大勢働いている。Pick’n Goはこのビルの地下2階に1号店を構えた。若者に人気のサブウェイやフライドチキンチェーンの「J&G Fried Chicken(継光香香鶏)」などのファストフード店と同じフロアになる。

上記のように演出の魔法にかけられるサービスとしてアメリカ電子タバコブランドの「Enki Vapor」の戦略はユニークです。先ほども紹介したように甘いものは体に悪いので食べたくないが、どうしても食べたい→オーガニックなので体に良い(良い悪いの拮抗)のような思考を、うまく作りだすことができるでしょう。

今後は人気ファッションブランド「Supreme」とのコラボ商品、ライブハウスや音楽イベント等とのコラボレーションを企画し、電子タバコを多くの若者に浸透させていく狙い。

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