朝
なにかをすればあざけられた
なにもしなくてもあざけられた
なにもできなくなった
なにもしたくなくなった
なにをしにいくのかわからなくなった
いつもまどをみていた
まどをみることしかできなかった
どうしたらいいのかわからなかった
どうなったらいいのかわからなかった
朝がこわかった
朝がくるのがこわかった
なにができるのだろう
なにもできないのだろう
きもちはおちる
からだもおちる
めはふせたまま
そのままだった
でもそのさきにひとつだけ
たったひとつだけほしがみえたんだ
いてもいいんだよね
いてもいいんだよね
いてもいいんだよね
そうしておきあがった
朝はもうきていた
そう朝はもうきていたんだ
わたしにも朝がきていたんだ
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