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回りの目とやりたいことと適性の話

来週から僕のお店の内装工事が始まります。

ワクワクしたりこれからどうなってしまうんだろうと不安になったりザワザワしておりますがもう年の瀬。

クリスマスとかお正月とかに胸を躍らせて楽しい時期ですが皆様いかがお過ごしでしょうか。


今回はとある事情で営業研修に参加した話。


僕はセールスエンジニアと呼ばれる仕事をしていた時期が一番長かった。
カタカナで書くと聞こえはよいですが、エンジニアとして専念している訳でもなくかといって営業の為だけに行動できる時間も会社非公認でした。

それなりに成果上げてたから営業に専念してる時間は黙認されてましたが成果とは見なされない、今考えたらおかしい話ですけどね。


もうずいぶん古い本になってしまいましたが「渋谷で働く社長の告白」という本をご存知でしょうか?

サイバーエージェントCEO藤田晋さんの自伝なのですが、僕がパチンコ屋の店員をやめて営業や独立を意識するきっかけになった本です。

結局パチンコ屋を飛び出した後色々な条件が重なってセールスエンジニアになりました。


その時在籍していた会社の出世ルートはセールスエンジニア→営業に抜擢が定番だった事や単純に色々な方にお会いできることや交渉がワクワクすることが多かったこと、当時の上司が僕を営業マンに育ててくれたことなんかもあり営業の仕事は存在感が大きい。

その為だったらワーカホリックなんて全然気にならないくらい。

とはいえ僕の世間様から見られる目線はエンジニア、機械いじる人。

多分最初からガチガチのエンジニアの道にいってたら適性はあったと思います、ただ魅力を感じなかったんですよね。


そうこうしながら転職の決断をする時期がきたのですが、42歳という年齢もあり営業系の仕事にいきたくても要件が当てはまらず年収大幅ダウンでもどうだろうという壁を感じました。


今思えばそれをプレゼンでどうにかせーよって話、お前営業マンだろ、と。


結局僕はエンジニアとしての経歴を使うことを選び転職したのですが、過去記事で書いたとおり1年もせずその転職先を辞める事になりました。

転職先で人をいたぶって楽しむ種類の人間に捕まったことやそもそも会社が合わなかった事がきっかけではありますがその話はともかくとして別に2つのことがありました。


1つめはエンジニアに専念してきた人間のレベルが想像していた以上に高かった事です。
機械とか制御とか電気とか結構ジャンルのある仕事なのですが、正直どの分野でも勝てる気がしなかった。
もちろん転職してからも勉強はしていましたが、セールスエンジニアという仕事がどっちつかずな仕事であることを痛感した次第です。
これに関しては会社側の教育でどうにかできる部分はありますが、当時の僕がいた環境はそんなものはなかった。
エンジニアという肩書はありましたが、今にして思えば日曜大工やDIYの延長でどうにかなる感じ。

2つめは転職先のエンジニアが僕の目から見てそのほかのことに雑で無関心すぎることを飲み込めなかったことです。

企業規模が大きくて分業がはっきりしていたこともありますが
「それは担当じゃない」
「その話はそっちの部署」
「その時間の話はしりませーん」
みたいな話を普通にしていることが最後まで納得できませんでした。
技術的に優れていたにしてもお前は自分の話さえできればいいのかと毎回イライラしてましたね。


そんなこんなで退職して今独立して先日とある研修に参加してきました。
独立といってもフランチャイズなんでそこが用意してくれたやつ。


そこで出会った人たちも面白い方が多かったのでそれはまたの機会に触れてみたいのですがそれはそれとして。


セールストークのロープレをやった時にやっぱり自分の仕事は営業なんだと思ったんですよね。
喋れない人が正直多かった、というか何故この仕事やろうと思ったくらい。
たくさんの凄い営業の方にお会いしてきましたけど、まさか僕がなんか回りからそんな目線で見られたんですよね。
んなわけあるかと思ったんですけど…


肩書がエンジニアで年齢や世間様のとりあえずの目を気にしすぎていただけで、結局僕は営業が好きな人間でそこを伸ばしてきた事を過小評価していたみたいです。

もし転職の段階でそのことに気が付いていたらもう少し別の未来があったかもしれません。


結局のところエンジニアとしての適性も営業としての適性も狭い世界での話でした。


もしご自身が努力している好きな分野が今のメインストリームから外れていたとしても悲観することではないのかもしれません。
ナンバーワンではなくオンリーワンとはよくいうものですが、視野を広げると努力をしている分野のなかでも立ち位置はあるんじゃないかと思います。


仮に僕がエンジニアとして収入やらほかのものを手に入れていたとして
果たして本当に幸せを感じたかは霧の中、ifの世界です。


この経験からいえるのは、好きで努力したことを活かすために視野を広げることや多少無茶な挑戦をしたほうがいいんじゃないってこと。


他人の言葉など所詮ひとごとです、あっさり手のひらひっくり返してくる経験なんてたくさんしてきました。



どうかご自身の信じる道で自ら自分の形の成功を勝ち取って欲しいと願うばかりです。



それでは皆様も良き人生を


YohK

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