晴れた日のコインランドリー
今日は晴天で、空には雲ひとつない。そんな日に私はコインランドリーで本を読むことにした。
季節はずれの夏休みを取り、仕事は1日お休み。
せっかくのお休みなので、普段しないことをしようと思い立ち、ベッドのシーツ交換と、それから、ほぼ1年中使っている掛布団の洗濯をするために近所のコインランドリーにやってきた。
ここのコインランドリーは、いつ行っても比較的空いているのでほっとする。
機械を操作して、洗濯をはじめる。待っているだけで、洗濯から乾燥まで終わらせてくれるとは、なんて素晴らしいんだろう!
ぐるぐると回る布団やシーツをぼんやりと眺める。生活の営み。
機械がはたらく音を聞きながら、読書をしよう。スマホがいつも私のそばに居てくれるから、どうしても読書の時間が取れない日々が続いていたので、こうした機会はありがたい。
本は好きだけど、病気になってからめっきり離れてしまっていた。活字が目を滑り、内容が入ってこなかったり、文字が頭の中をぐるぐると回って全然読み進められなかったり。大好きな読書が、苦手にさえなってしまっていたようだ。
最近は少し症状が落ち着いてきたから、読める時に読もうと思って、読みたい本を集めていた。今日はその中の一冊を読み進めようと思う。
よく晴れた日なので、待合の窓際のソファに腰掛けていると日差しが背中を熱くしてくる。太陽に背中を押されつつ、本を読もう。
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