見出し画像

自然は集中力を高める

 雨音を聞きながら作業すると集中力が増した経験はないだろうか?

 自然音が騒音をかき消し、そしてリズミカルだと脳は心地よく感じるようだ。

 たとえば人間が生まれる前は母体の中にいる。胎内音と波の波長が似ており、その結果リラックスを感じられると言うのは聞いたことがあろう。

 人間の脳がリラックス状態の時、脳内にはα波と言うリラックス優位の状態になるそうだ。

 つまり雨音を聞いている時の脳波もα波が優位になることが明らかにされている。

 また雨や波に限らず、鳥のさえずりなんかも脳をリラックスさせる効果が確認されているようで、実際に山の中で鳥の声に耳を傾けると落ち着く感じがするのは納得がいく。

 リラックスできる環境ということは、自分の好きなことがしやすい状況にあると言えるだろう。

 仕事中、もっとも厄介なのが音だ。電話、喋り声、工事、気にしないといえど耳障りなのが本音ではないか?

 特にその会話の中に自分の名前が入っていたとしたら?たとえ苗字や名前が同じ別の人に対する電話の取り次ぎだったとしても人間は反応してしまうものだ。

 かく言う自分も音には敏感で、過敏症という病があるなら診断書を貰えるレベルだと思う。隣の席の人がコップをテーブルにおいた程度の音でもビクついてしまうほどだ。

 最近はフレックス制の働き方が一般化し、電話がかかってこない朝方に出社して仕事を黙々とこなしていく人も珍しくない。

 口を揃えて「自分の仕事に集中しやすいから」がその要因だという。

 いかに音に集中を邪魔されているかが垣間見える。

 ノイズキャンセリング機能付きのイヤホンを使って仕事に打ち込むもよしだ。

 ポップなど脳が活性化しやすい音楽は避けたいところ。

 そんな側面からしても自然音は理にかなっている。

 集中しやすいことに加え、リラックス効果が期待できるので、作業の息抜きとして聞くことで、気持ちや集中力をリセットしやすい。

 理想を追求すれば森の中で仕事をすることだ。それかオフィスを森にしてしまうのも一つだ。

 たとえば観葉植物を増やしたり、壁面を緑のカーテン化。鳥のさえずりなど流しておけば雰囲気だけでもそれっぽくなるだろう。

 個人的には調光可能なライトをつけて擬似的に太陽光を浴びているような環境を作り出し、夕方にはオレンジ色の光にするとバイオリズムの調整にも一役買うのではないか。

 妄想は止まらない。

 ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?