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虹の介護詩

世界中の介護士や、障がいのある人と言葉でつながりたいと思い詩を書き始めました。俳句でも短歌でもありません。日々の訪問介護で感じたことを即興でInstagramに綴っています。






虹の介護詩 10
浮間舟渡の花火大会か
電車は遅延さ大混雑だ
駅降りて猛ダッシュよ
利用者宅まで心にドン
打ち上げ花火鼓動の音
福祉の大輪花が星空と

10からタイトルを漢字一文字つけています






虹の介護詩 9
障害者、障碍者、障がい者
ぼく今は平仮名で書きます
人間に害という漢字なんて
次世代は名称変更望むかな
障害は社会の方にあるから
という考えさえ超えたいよ

もともとは行政用語だったという説も






虹の介護詩 8
炎天下に車いすが蛇行
信号待ちで陽炎を見る
利用者と二人並んだ影
考えること同じだよね
目的地はまだ遠いから
寄り道アイスコーヒー

2人して熱中症になったら大変






虹の介護詩 7
訪問介護先の窓に煌めき
隅田川花火大会の儚さよ
ビル群の隙間から微かに
反対側では紫色の雷鳴が
夜空で競演する輝きの頂
利用者の目のなか万華鏡

学生時代、隅田川の花火大会の警備員のアルバイトしていました






虹の介護詩 6
車イスでうなぎを買いに
十六年介助に入り初体験
利用者宅でウナギの調理
まさかの事態に笑み大量
その後大病で会えぬ日々
鰻のスタミナに快復託す

たまに利用者さんが夢に出てきます






虹の介護詩 5
最後にカレーを作ったね
食欲ないからカレーなら
まさかの完食うれしいな
僕の手料理いつも笑顔で
別れの会話はありがとう
いつも感謝の利用者さん

口癖が「ありがとう」だった利用者さん、素敵です






虹の介護詩 4
今日も同じことの繰り返し
おしっこ、うんち、ごはん
食う寝る出す、の繰り返し
明日も同じことを繰り返す
それだけで凄い人間がいる
すべてに意味あるよ地球星

最近は排泄後に褒めています^^






虹の介護詩 3
快晴から突然の大雨
空は明るく曇らない
ゲリラ豪雨で足止め
利用者とビルへ避難
となりには赤ちゃん
みんな見上げる大空

かばんの中に折り畳み傘が必需品となりました






虹の介護詩 2
夜の雷雨に傘を向け
歩く地面は滝のよう
利用者の家まで無心
徒歩三十分強制修行
ぼくの足は水のなか
禊ぎで浄化し介助へ

大雨の訪問介護はUber Eatsの配達員のように時給を上げてほしい






虹の介護詩 1
小学生の作文に
セミの笑い声
障がい者が
笑がい者に
増える笑顔
こころ軽く

利用者さんの笑顔、大好きです



介護士の心の負担を減らしたい。利用者の悩みも減らしたい。そんな言霊(祈り)になりますように。これからも定期的に書き続けます。






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