効果的に学ぶ為のテクニック
今はSNSの影響でゴルフのレッスンや学業など様々な情報が溢れかえってます。
ここまで情報が公開されているのになぜゴルフが上手くならないのか。成績が伸びないのか。
ここには学び方に対する現代と過去の違いがあります。
スキルアップするためにはなにをどうするのか。
文献を引用しながら見ていきます。
SNSという悪魔的コンテンツ
近年スマートフォンの発展に伴いSNSが爆発的に流行りました。
未だ衰える事がないコンテンツです。
SNSでよくいういいねが人間の承認欲求を満たすので、いいね集めに必死になります。
ある意味、いいねとフォロワー数でその人を判断することにもなっています。
いいね集めやフォロワー集めする事自体は否定しません。しかし、厄介なことにフェイクニュースを出してもいいねやフォロワーは集まってしまいます。
なので、人目につく情報がたとえ誤りだったとしてもいいねはつくのです。なぜか。
その情報を正しいと判断することが出来ないから。
これは現代社会問題にもなっている問題です。
ゴルフ業界にいる私もこの問題によく振り回されました。
3年前までは腕を振ってスイングする。
近年では身体のローテーションを使ってスイングする。まったく違う意味のスイングイメージです。
なので、情報をうまく整理できないゴルファーは迷い、うまくいかないとゴルフが楽しくなくなります。
スポーツは数学のように1+1=2にはなりません。
人によっては0やマイナスになることもありますし、逆もあります。
重要なことはゴルフにおいて足し算ばかりしても上手くなることはないということ。
スマホの弊害
次はスマホの弊害です。
スマートフォンが発売された当初はここまで発展するとは考えられてませんでした。
しかし、今やほぼ全員に近い程スマートフォンを持っています。
スマホの弊害はその機能にあります。
スマホにはSNSやブログに簡単にアクセスし閲覧できるツールです。そして動画や静止画を撮影、保存できます。また様々なアプリで生活の充実やゴルフスイングのチェックができたりします。
この機能性抜群のスマホは人間のスキル向上に甚大な被害を与えます。
例えば学業です。
学業は以前は先生が黒板に書いたものをノートに書き写し、テストに出るぞーってとこをメモを取ってました。
しかし、今はコロナ禍のため授業も動画配信や、リアルな授業でもパソコンやタブレットを使って行います。
そのため内容を動画やアーカイブに残すことができます。
ここで問題なのは人間が学び覚える時何をしているのか。という事です。
この著書にその答えが書いてました。
昔は、先生があの時何言ってたかな…
あ!そうそう!
ってなってくると覚えられるのです。
しかし、今はスマホ全盛期。
あの時何を言ってたかな…
アーカイブみるか。
となって脳を使わずに機器に頼ってしまいます。
こうなると脳の奥底にしまった情報を脳を使って思い出し学習することができなくなります。
なので、覚えたつもりになっていることが多いのです。
ですので、せっかくいい講義や動画を見つけたと言ってもこのラーニングピラミッドで言う20%かそれ以下しか学習出来ずに終わってしまうのです。
またYouTubeなどの動画コンテンツだと、次々新しい動画が配信されあれもこれもと手をつけることになり最終的になにをすればいいのかわからなくなります。
こうなっては時間だけが過ぎいつまで経っても上手くなる成績が上がることはないでしょう。
ゴルフスキルアップの為のテクニック
さて、今度はゴルフに特化していきたいと思います。ゴルフは皆さんよく知っている通りスイングが良くなったからと言ってスコアが良くなるわけではありません。スイングの改善はあくまで予期せぬエラーを防ぎ再現性を高める事。スイングの効率化を目指して、クラブからの抵抗(イナーシャ)を減らし身体への負担を減らす事。
です。
スコアアップの秘訣は以前の記事をご覧頂ければと思います。
スイングを良くする効率化することはとても時間がかかる作業です。しかし、その作業を効率化することもできます。
ゴルフスイングにおいて問題のところはボールが地面に止まっている事。そのためボールを打つだけだとエラースイングをしても打ててしまうときがあるという事です。
これにおいてはスイングコーチに第三の目としてコーチにアドバイスを求めるべきです。自身ではわかりません。
では、アドバイスをもらって調子が良くなってきたとしましょう。ばんばん打ってもいい球がでる!最高の状態です。
絶好調で練習が終わり、いざコースに出るとあれ?上手く当たらない。なんで?
こんなこと良くあります。
もちろんアドレスのズレや精神的な要素は存在します。しかし、良く当たっていたスイングがたまたま当たってしまっていたことも考えられるのです。
たまたま当たっていた、アジャストするスイングになっていた場合、特徴があります。
アジャスト系のスイングの場合、フルスイングは出来ますが大きくゆっくり振るスイングはできません。なので、宮里藍選手が行っていたような太極拳のようなゆっくりスイングすることが苦手です。
なので、スイングでゆっくり振ってもボールを捉えられるかどうかドリルのつもりで行ってみましょう。
わざと時間を空ける
スイングの習得をするうえでもう一つテクニックがあります。
わざと時間を空ける方法です。
これは最初に記した思い出すことを運動学習に置き換えます。
練習していい球が出だしました。2球、3球といい球が打てて、意識しなくてもいい球が打てるようになったとき。ここでイメージを固めるかのように連続して打とうとしがちです。しかし、連続して打っていくと殆どの場合、元のスイングに戻りやすくなります。
なので、ここで一旦練習をやめてみます。15分ぐらいお茶でも飲んでまったりしましょう。
さて、練習開始。
ちょっと身体を動かすために素振りをして1発目。
上手く打てましたか?
ミス?ミスという場合は身体はまだそのスイングを覚えていません。
そこからさっき行ったスイングの感覚を思い出すのです。そうすることで効率的にレベルアップを測れます。
私のレッスンを受けられた方はあれっ?て思われた方いると思います。
上手くいきだしたらなぜか練習を止められた経験…
ありますよね。あれはちょっとした策略であの時のようにちょっと時間を空けて練習を繰り返すことで脳を使ってスイングすることを覚えるのです。
そえすることで、飛躍的にスキルアップできるのです。
練習場で打ち放題だからばんばん打ちまくって満足しても、スイングもスコアもよくなることはありません。しっかり意識して脳を使って練習することが大切なのです。
運動学習や学業においてほぼ同じことなのだと思うのです。時間はみな平等です。しかし、取り組み方や意識のもっていきかた一つで効果は何倍にでもなると思います。
長い時間ダラダラやるのは効率的ではなくむしろマイナスだと思うのです。なので、短期集中→リラックス→集中。この繰り返しを行う事で集中力も脳の切り替えもパフォーマンスも上がると思います。
練習しても上手くならないプレイヤーや成績が伸び悩んでる方はぜひ取り組み方を変えてみましょう。