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子をせたろうて山へ登る。
ようやく太ももの筋肉痛が治り、階段の上り下りもスムーズになってきた。
しばらくぎこちなく歩く日々が続いていたので、そもそも自分がどんな歩き方をしていたのか、一歩目は右足から?それとも左足から?と今まで一度も意識したことすらないことを考えて混乱するなどしています。
というのも、先日山に登ってきました。冒頭にアラフォー男性の肉体疲労という世界で最もどうでもいい話題の一つを切り出したのはそういうわけで
木の上に秘密基地を作りたいという気持ちに、老いも若きもないのだ。だからつくるのだ。つくろうよ。
シュッ、シュッとギロがリズムを刻み、ベースがあのおなじみのラインを奏でる。
"When the night has come, And the land is dark ・・・♪ "
映画『スタンド・バイ・ミー』。好きな映画は?と聴かれれば迷わず一番に挙げる大好きな映画だ。
クリスの優しさに憧れた。不敵なエースは心底嫌なやつだと思ったし、ゴーディーのパイ食い競争の話には涙が出るほど笑わされた。パ
雑記:抽象との戦い。身勝手な正義感へのいらだち。
カミュのペストを読んだ。ペストがアルジェリアのオランの町に蔓延する。感染拡大を防ぐために、町は閉ざされる。突如日常に降り掛かった不条理の中で人々はどう生きるのか(あるいは死ぬのか)。
以前読んだ時はペストが流行するという設定が非現実的で、SFかのように読んだが、今読み返すとコロナ禍に置かれた状況とリンクすることが多く、没頭して読み終えた。
読み終えた今なお、物語の中で感じてきたこととこちらの世界
Lifeを取り戻して生きる。スキンディープの奥の奥。
長年に渡りパキスタンやアフガニスタンで医療や用水路工事に身を投じられた中村哲医師。昨年12月、作業現場に向かう道中、凶弾に倒れられた。
痛ましい事件から3ヶ月が経った。そしてこの、たった3ヶ月の間に、新型ウィルスの感染拡大により世界中に不安と混乱が広がりつつある。
薄皮が剥がれた僕ら。大の大人が真偽も定かでない情報に慌てふためき、互いの思いやりはどこ吹く風で、我先にと買いだめに走る姿にはため息
読書メモ:人類最古の哲学
人類学者 中沢新一氏の講義録。全5冊の第一巻となる本書では、幼稚で子どもじみたファンタジーだとみなされがちの世界の「神話」こそ「人類最古の哲学」であるとする。
現代の我々の「論理」に照らしてみると神話で語られる話は非合理的で荒唐無稽で、原始的な未発達な物語に聴こえる。しかしそこには我々が手放してきた(あるいは価値を見いださなくなった)「感覚の論理」が展開されているという。
感覚の論理とは、見た
読書メモ:仏教の身体感覚
「身体感覚」というタイトルに惹かれて手に取ったけれど、内容は仏教が如何に発生し、各地に伝搬、発展してきたかという歴史的な整理・考察がメイン。インドに興り、中国、日本へと如何に仏教が変遷してきたかを概観するにはいい。でもこのタイトルはちょっとミスリードかも。
(紹介文より) 仏教は、呪術性と身体性を強めることによって、人々を救済する宗教となった。たとえば、坐禅。あるいは、念仏。こうした呼吸法をとも