yohaku piano

音楽療法のお仕事のことを、楽しく真面目に綴ります。

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自己紹介

はじめまして。 遅ればせながらnoteをはじめることにしました笑 私は、音楽療法と葬儀の演奏のお仕事をしています。 noteでは、日々のお仕事について綴っていけたらと思います。 どうぞよろしくお願いいたします。

    • 日本語を綺麗につかいたいな

      私の親は厳しかったし、子どもの頃からピアノの先生含め、目上の大人と関わることが多かった。 だから、割と言葉遣いはきちんとしていた方だと思う。 青春時代、周りの友達が口にするような、 「マジ?」「ちょーウケる」「やべーな」「おい」「おめーさー」なんて真似して言ったら、うちの親は卒倒していただろう。 あれ?楽しい!もっと言いたくなってきたぞ笑 さて、本題の話です。 それは、友達に連れられて行ったK-popのライブ。 そこで、とてもきれいな日本語を使うアイドルを見て衝撃的を受け

      • 音楽療法で大切なのは、待つ心

        私は若かりし頃、待つことが苦手でした。 待つより行動していないと落ち着かないのです。 といいつつ、愛犬には「待て」をさせる私。 待てのできる愛犬は、私より賢いなぁ。 あ、脱線。 待つことが苦手な私に、この仕事はなかなか大変なことばかり。 なぜかというと、音楽療法で一番大切なのは待つことだからです。 例えば、お子さんが10人くらいの集団セッション。 曲に合わせてツリーチャイム(楽器)を一人ずつ回して鳴らしてもらうという活動があったとします。 勢いよく鳴らす子、曲を聴きながら

        • 病棟の患者さんと過ごした時間

          出勤初日に言われた言葉は、「鬱はうつるから気をつけなさい」と言われ、びくびくしながらのスタート。 そんな病棟での日々は、とっても楽しかった。 朝はみんなでラジオ体操、お昼前には時代劇を患者さんと一緒に見たり。 みんな外には自由に出られないけれど、院内では比較的自由に過ごしていた。 ひたすら一日中廊下を歩く人。 見えない誰かとお話ししている人。 ベンチでいつも恋人のように寄り添うふたり。(後から聞いた話によると、それぞれ伴侶がいるとのこと) 私の絵を描いてくれる人もいた。こ

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          精神病院で働いていた話

          音楽療法の専門学校の入学式で、ある求人を紹介されました。 精神病院閉鎖病棟での音楽療法アシスタント。 まだ勉強も始まってもないのに、精神科の方と関わったこともないのに、勢いで応募したらなんと合格!(多分応募者が私以外いなかった) 音楽療法は、基本的にピアノやギターの生音を使うことがほとんどなのですが、その現場では機械のデータの音源を使っていました。 音量を上げられる他、元の音データを機械で上げたり下げたりとその場ですぐ移調ができる優れものでした。 ちなみにアシスタントの仕

          精神病院で働いていた話

          仕事の制服が欲しい!

          音楽療法は、主に福祉施設を訪問することが多いです。 精神病院で働いていた時は、制服があったのですが、フリーランスになってからは私服。 私服だから何着てもいいじゃん、なんてことはなく、シャツとパンツスタイルが無難なのかなぁと。 音楽療法界隈の先生は、大体ポロシャツ+デニム。 デニムは本当に多かった! でも、デニムって高齢者の方からしたら、作業着という印象ですよね、うーむ。 そんな私は白や黒を好んでよく着ていました。 ある時いつもどおり黒のトップスを着ていくと、障がい者施設の

          仕事の制服が欲しい!

          0から1を生み出せないなら

          私はピアノを弾くことを生業としている。 まずは当たり前に気をつけていることは、原曲の雰囲気を壊さないようにすること。 遡ると、私は3歳くらいからピアノを習っていたのだが、とにかく先生から楽譜どおりに弾くことを徹底された。その理由はずっとわからなかった。 それなりにいろいろな曲を弾けるようになると、 「ここは段々ゆっくりしていって寂しさを現したいなぁ」とか、 「ここはちょっとクレッシェンドして盛り上げちゃおう」とか、楽譜に書いていないことをやりたい欲が出てくる。 先生に猛

          0から1を生み出せないなら

          「今の曲は何言ってるかわからないけど」

          「昔の歌はやっぱりいいわね」 と、よくご参加者様が言ってくださいます。 そして、大体その次に来る言葉は、 「今の曲は難しいし、何言ってるかわからないのよね」 私も自分の世代の曲を聴くとやっぱりほっとするし、そう思う気持ちはとてもよくわかります。 ただ、そういう時によく音楽療法士さんが 「そうなんですよね!私も今の歌ってわからないんです!昔の歌の方がいいですよね!」と答えるのを何回も目の当たりにしました。 そう答えるのが正解だというように。 最近は"寄り添う"という言葉がひ

          「今の曲は何言ってるかわからないけど」

          音楽療法のギャラ事情

          音楽療法をはじめておよそ10年。 あまりギャラのことを公に口にする人は少ないのですが、誰かの参考になったらと思い綴ってみます。 最初にもらったギャラは90分3600円。 そこから交通費を引くと大体2000円。 それでも初めて音楽療法でお金をいただけたことが嬉しくて、現金で受けとるとすぐ貯金をしていました。 音楽療法のお仕事でもらったお金は特別で、他のアルバイトの口座とは分けていたのでした。 次にもらったギャラは60分5000円+交通費。 さて、そもそもひよっこの音楽療法士

          音楽療法のギャラ事情

          高齢者とクリスマス

          12月になり、施設でクリスマス会のご依頼をいただくことが多くなってきました。 調べてみると、クリスマスが日本に定着したのは明治時代(1900年ごろ)なのだとか。 また、1910年には不二屋が初めてクリスマスケーキを販売し始めたそうです。 とは言っても、クリスマスは高齢者の方々にはあまり馴染みがない様子。 実際80代くらいの方々にお聞きしても、「子どもの頃は(クリスマスを楽しむなんて)なかったよ」と口々におっしゃいます。 そんな中で『ジングルベル』『きよしこの夜』の曲が流

          高齢者とクリスマス

          自己紹介②-yohaku 余白の由来-

          yohakuという名前を使って活動しています。 私は、人生も音楽もプライベートも余白が大切だと思っています。 例えばお部屋は隙間を家具で埋めるより、家具は少なくても余白がある方がいい。 絵もキャンバスいっぱいに色が広がるのも綺麗だけど、余白の部分に意味を見出したい。 予定を誰かのためにいっぱい詰め込むより、自分のために何もしない時間こそ大切だ。 ずっと話し続けるより、無言の時間も必要だ。 音楽もそう思っていて、私は音と音が切れる瞬間にこそ音楽があると思っているのです。

          自己紹介②-yohaku 余白の由来-