84 本気のダイエット
昨日、インボディで身体の測定をした。
インボディとは体の成分である体水分量や筋肉量などを測定する高精度体成分分析する装置のことである。
そこらへんの体重計とは訳が違い、かなり正確な数字を測定してくれる。
このインボディで測定する瞬間、高揚感に包まれていた。
これまでの努力の成果が今、数字として表示されるからである。
だが、ぼくは、測定結果の数字を見て、目を疑った。
ことの始まりは1週間前だった。
身体の成長を確認できるようにインボディで測定をしていくことになり、退院後はじめての測定がされた。
結果は筋肉量もだいぶ落ち、その代わりに体脂肪率がかなり上がった。
完全に悪い傾向である。
プロ選手としてもとても悔しくて、それからサラダやタンパク質が豊富な鶏胸肉などを食べるようになり、毎日トレーニングも欠かさなかった。
鏡に映る自分を見ても、絞れてきている気がした。
マヨラーだけど、マヨネーズもやめた。
この1週間は完璧だった。
ぼくは自信に溢れていた。
ここまでの過程で勝利できていたからだ。
あとはどんな数字が出るのかを楽しみに待つだけだった。
そして、結果がでる。
驚くことに、
筋肉量は1%落ちて、体脂肪率は1%あがったのだ。
体重も0.1キロ増えていた。
なんでやねん!!!!!!
昨日だって、21時にお腹すいたけど、食べずに寝たぞ!!
その日、ぼくは悔しくて何でも食べてやる!と意気込んだ!これを、世間ではリバウンドと呼ぶのだろう。
するとジャストタイミングで誘いがあり、寿司を食べに行くことになった。
でも、ぼくは寿司がそんなに好きじゃないからあんまり食べれなかった。
無念な気持ちを抱えて、その日は寝床についたがあまり寝付けなかった。
ただ、僕は自称"千の捉え方をもつ男"であることは忘れてはいけない。
これまで膨大な読書によって培ってきた、前を向く為の捉え方をたくさん持ち合わせている。
そんなぼくがいきついた今回の捉え方はこうだ。
この1週間は助走をつけるためにしゃがみ込んだ1週間だったのかもしれない。
今の僕には、伸び代しかない。