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誰も自分に興味なんてなくて
若者でごった返す日曜日の宮下公園。
自分自身も「若者」のはずなのに、居心地の悪さを感じる。
何となく自分だけ浮いているような、見かけは若者なのに若者らしくないことが見透かされているような、そんな気がして嫌な汗をかく。
ほとんど1年生しか受けていない授業に紛れ込んでしまった留年生のような気持ち。
自意識過剰。
自分自身を痛い目で見ている人はほとんどいないどころか、誰も自分自身の存在すら特に気にかけちゃいないのが、実のところだ。
「周りの目が気になる」
本当に、周りが自分を気にかけていたことってあったのだろうか。
自分の中では大きな決断でも周りからすればたいしたことなく、自らの中で葛藤が繰り広げられていたことすら、周りの人は知る由もない。
周りが自分を気にしているのではなく、自分が周りを気にし過ぎなのだ。
自分自身が思っている以上に、誰も自分に興味なんて持っていない。
少なくとも、僕自身は他人の人生に興味や関心を寄せられるほど余裕がないし、余裕を作ろうという気にもあまりなれない。
人がどんな選択、決断をしようと、本気でそれを止めたり背中を押そうとする気にはなれない。
せいぜい話を聞いたり、共感したり、自分の経験なんかを話す程度だ。
そもそも「周り」とは、どこまでの範囲を想定しているのだろう。
自分勝手に、幅広く「周り」を決めてしまっていないだろうか。
実際、家族や親しい友人を除けば、自分の人生に興味を持っている人はそれほど多くない気がする。
自分に興味津々なのは自分自身だけなんだ、きっと。
けれど、それで良いと思う。
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