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やりたいことではなく、やるべきことをやりたい
この1年間、自分の中ではかなりゆったりした生活を送ってきたつもりだ。
心身ともに余裕のある生活を送ってきたけれど、正直なところ、充実感はない。
自分にとっての「充実」は、自由な時間を自由に過ごすことではなかったみたいだ。
やりたいことがない、これといった趣味もない、自由な時間の過ごし方が分からない、そんな人にとって「自由」は「不自由」でしかない。
「自由は、かえって不自由を生む」とはよく言ったもので、どうやら自由の中の不自由を生きていたらしい。
やりたいことではなく、やるべきことをやりたい。
やりたいことではなく、やらなければいけないことをやりたい。
一見、つまらないように見えるし、そんな人生は最悪だと思っていたけれど、この1年間自分なりの自由を過ごしてみて、図らずも明確になってしまった。
ただ、これは「“やるべきこと”を“やりたいこと”だと無理に思い込む」のとは性質が異なる。
「やるべきことはやりたいことではない」と分かったうえで、やるべきことをやるのだ。
要するに、「やりたいことはない」と一度諦めてしまう。
もし、人生が何かを諦めるところから始まるのならば、ようやく今から自分の人生は始まるのかもしれない。
「やるべきことはやりたいことではない」と書いたけれど、「やるべきことは、やりたくないこと“でも”ない」のだ。
きっと、その繰り返しの中で、最後に残るものが自分の「やりたかったこと」なんだろうな。
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