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「人間性」x「知識・技術」がある人から商品・サービスを買いたいと改めて思った話
今回は買い物についての話です。
買い物と言っても色々な種類の買い物があります。
・コンビニでちょっとしたものを買う気軽な買い物
・ネットショップでポチっと買う買い物
・洋服のお店で店員さんに接客してもらって買う買い物
・ディーラーで商談をして車を買うような買い物
気軽な買い物から重い(?)買い物まで幅広くありますが、今回の話は後者、上記に挙げたものだと3,4番目が該当します。
買い物をする際、自分1人でなかなか決めるのが難しい、店員さん、担当者さんの提案やアドバイスが必要になることが多い買い物のときに改めて思ったことを書きます。
ランニングシューズを買いにスポーツショップへ
今回の話は、今度板橋シティマラソンに出るので新しくランニングシューズを買おうとスポーツショップを訪れた時のことです。
普段は自分で見て眺めるのが多いのですが(買わなくてもシューズを見るのは好き)、今回は買う気があったので店員さんに話しかけました。
今使ってるランシューを履いてきたので「あの、すいません。今このシューズを履いてて買い替えたいのですが・・」的な会話からコミュニケーションがスタート。
・今のランシューも気に入ってるので今のアップデート版でもいい
・でもせっかくなので他のメーカーでいいのがあればそれも含め検討したい
・ランシューは好きだがランシューの知識(どのメーカーがどういう特徴で)はそんなにない
ちなみにこのような状況でした。
なかなか店員さんから質問が出てこない
買う気がないときに色々声かけられたり話かけられたり、は苦手なのですが、今回は買う気満々。些細なことでもなんでも聞いてほしい(そこから提案してほしい)。
でもなかなか店員さんから質問が出てこない・・
・今度フルマラソン走るので~(用途を知ってもらいたい)
・これの前は○○や○○のランシュー履いてました~(この辺もサブ情報として持っておいてほしい)
・てか、足の計測とかできますか?(できるの知ってたけど言ってこないので聞いた)
あたりを自分から切り出し、ひとまず足の計測をしてもらうことに。
データを説明してもらい、自分の足の状況を何となく理解。
「お客様の足の状況からすると、このあたりのシューズとかいいのでは」的な話に繋がるかと思ったら繋がらない。。
結局あまり計測したデータは活用されず、振り出しに戻った感に。
ランシューの知識そこまでありませんが、自分に合う靴のタイプはなんとなく分かってはいます。自分はクッション性が強いシューズよりも、若干反発がある硬めのシューズの方がこれまでの経験からフィットします。
そのことを伝え、ランシューにはプレートが入ってる(硬め)、プレートが入ってない(クッション性がある)と大きく分けられるので、ひとまずプレートが入ってるシューズに絞る、というところまではきました。
靴の違い・特徴がすぐ出てこない
プレートが入ってるシューズの中でいくつか目に止まったものがあり
・このメーカーの特徴って何ですか?
・このシューズとこのシューズ(同じメーカーで似てるけど微妙に違う)の違いって何ですか?
的なことを聞いて、回答してくれるのですが、
・商品バーコードを読み取り、商品ページを読んでから回答
・店頭のPOP(そこに種類毎の違いが書いてある)をもとに回答
・別な店員さんに聞いて回答
という感じで最初の方から薄々感じてはいましたが、あまり知識がない店員さんということを確信。
違いを聞いたら即答えてほしい、店頭のPOP見せてもいいけど、そういうのは自分の言葉で説明してから補足的に見せてほしい(そこに書いてある文字は店員さんいなくても読めるので)、1聞いたら聞いたことだけでなく5,6くらい返してほしい。別な店員さんに聞くくらいなら対応代わってもらってもいいのでは、、と色々思いながら話をし、結局何足か試着して買わずに、、いや、買えずに終了。
でも、その店員さんめっちゃいい人
ここまでを読むと知識が無い店員さんという印象を持たれるかもしれませんが、めっちゃ「いい人」だったんです。
接客の愛想もいいし、知識は決して豊富ではなかったのは事実なのですが、把握している知識を教えていただくときは親身に教えてくださり、足の計測のときに機械が調子悪く何度か測定し直しがあったのですが、深々と頭を下げて謝罪をしてくれたり、とりあえず自分のために何かしてあげたい、よいシューズを提供したい、という気持ちはとても伝わり、よいシューズがあればぜひこの方から買いたい、そう思えるような方でした。
でも、、よいシューズに出会えなかった。
いや、かなりの商品点数があるお店だったのできっと自分にふさわしいシューズはあったはず。でもその店員さんとのコミュニケーションではそのシューズに出会うことができなかった。という言い方が適してたでしょうか。
なので、いい人だったのですが、買うという判断ができずに終了、、色々してもらったのに買うことができずこちらも申し訳ない、、となんだかモヤモヤする感じでした。
いっそのこと接客態度もよくない店員さんだったらもっと早く切り上げることもできたのに。
「人間性」x「知識・技術」が商品・サービスを売るのには必要
この人から買いたい、この人から買ってよかった、という買い物はとても貴重な体験になり、心も満たされると思います。
自分が過去にそのような体験をした際には必ず「人間性」x「知識・技術」という条件が揃ってたと思います。
「人間性」〇
「知識・技術」×
⇒商品・サービスを買う選択には恐らくならない。
商品・サービスの価値を理解することができないので。
(本当に欲しいものでもないのに情けで買ってやるか、というケースはあるかもしれないけど)。
「人間性」×
「知識・技術」〇
⇒商品・サービスを買うこともある。
商品・サービスの価値を理解することはできるので。
ただ、この人から買ってよかった、と思うことは恐らくない。
「人間性」〇
「知識・技術」〇
⇒商品・サービスを喜んで買う。その買い物がこの人から買ってよかった、と思える体験になる。
のかな、と思いました。
今回はランシューの買い物についての話ですが、具体的なモノ以外の買い物でも当てはまると思います。
(ジムのパーソナルトレーニングとか、ピアノのレッスン、コンサルティングの提案とか)
最後に余談ですが、子供の美容室でも以前同様のことを体験したことがあります。
当時の美容室の美容師さんはとても「いい人」でした。子供の扱いも慣れてるし、話も優しいし、子供に対してとてもよくしてくれる。
でも、カットの腕がよくなかったです・・(素人が見てもちょっとおかしいよね、、と思ったことも何度か)。何回か通いましたが、その後別な美容院へ。
お客様に商品・サービスを買ってもらうこと、この人から買ってよかった、と思ってもらうことは難しいな、と思います。