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社会人博士の挑戦|博士論文執筆開始

博士論文の執筆時の壁にぶつかった社会人ドクターの葛藤と社会人ならではの視点を活かしたアプローチをまとめました。





ある社会人ドクターの分厚い博士論文に出会った時、圧倒されて、めまいがした。研究はもちろん、その新規事業化の議論に心を打たれた。
自分に足りないものに気づき、焦った。緊張感と昂揚感のようなものを感じ、冷たい汗がにじみ出た。

第一章で全体的なイントロダクションを作って、あとは査読論文4つを添付して、微修正して完成!!――それでも十分だと思っていた。

でも実際はそんなに甘くないし、そんな博士論文、誰にも読んでもらえない。

人の博士論文には、本当にいろいろなものが詰まっている。
ある博士論文に書かれていた市場分析と技術の関連性についての議論に心を打たれた。『これが博士号を取るということか』と、読めば読むほど勉強になるし、自分に足りないものに気付かされる。

いつのまにか自分が『博士号を取る』ことを目標にしてしまっていた。自分がどれほど浅いか気づかされて、恥ずかしくなる。
もともと、もっと大きな目標や理由があったはずなのに。

修士から直接博士に進みたかったけど、進めなかった私だから書ける博士論文があるはずだ。
就職してよかった、社会人博士でよかったと誇れる博士論文を書くんだ。

・大学の研究室で学んだ技術
(社会人博士として、研究室で培った専門技術)

・会社で学んだ知財の重要性
(実務を通じて身につけた、特許や知的財産が企業活動においてどれほど重要かという視点)

・企業研究職だからこその情報や事業の視点
(実際の現場で触れる市場動向、事業戦略の立案。技術を事業にどう活かすかという視点)

そういったものを組み合わせて、ただの「研究成果のまとめ」ではない論文を書きたい。
新規事業戦略、技術戦略、知財戦略にまで踏み込んだ内容を目指したい。


くじけそうになっていた。
でも私は、修士から博士に直接進むことを諦めた日の悔しさを知っている。そして社会人として、研究を深めるだけでなく、現場での経験を論文に活かせる特権も持っている。それを強みに変えてやる。

初心に帰って、空回りしたっていい。
一歩ずつ進んでいこう。後悔したくない。自分だけの博士論文を必ず完成させるんだ。


私も人に何かを与える博士論文が書きたい。
途方もないけど一歩ずつ進んでいく。


最後まで読んでくださった方、ありがとうございます。よろしければ是非こちらも読んでください。

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