アーユルヴェーダ的冬の過ごし方とは?
北国生まれなのに、北国生まれだからなのか、とてつもなく冷え性です。
幼少期からつい最近まで、いつも足先は紫色、霜焼けぶくれ。
膝から下にはループスが点々としているのが普通でした。
…が、これはフツーじゃないんだと気が付きました。
さまざまな不調、病の原因でもある冷えを解消せねば!と試行錯誤しながらも、ぼちぼちと改善しています。
さて、今日はアーユルヴェーダでの冷え性対策って?と思い、
まとめてみます。
元々、南インド発症のアーユルヴェーダにも冷え対策ってあるのかしら?と思ったのがきっかけです。
まず、アーユルヴェーダでは、宇宙に存在するすべてのものを3つの性質に分類します。
この性質を「トリドーシャ」(三つの性質)を言い、ヒトもこの三つのバランスが崩れたときに不調、病気になると考えられています。
トリドーシャとは
Vata(ヴァータ、風)、Pitta(ピッタ、火)、Kapha(カパ、水)の3つ
そして、季節にも当てはめて考えます。
冬は「Vata」つまり風、乾いていて、冷たく、乾燥する時期。
人は年を重ねると、Vataが高まるので、とにかくこの時期はVata対策。
『体を潤して温める生活習慣』を心がけることで、若々しく、冬の寒さに負けない強い体を作る、下のようなセルフケアを勧めています。
1. 温かく、水分の多い食事
2. 体を温めるスパイスを取る
3. 睡眠
4. 口腔ケア
5. 寝起きの白湯
6. ぬるめの温度で入浴
7. オイルマッサージで血行促進
いずれも基本的なセルフケアですが、もう少し丁寧に見ていきます。
1. 温かく、水分の多い食事
水分で体を温めるのではなく、食事、食べ物で水分と熱を取り入れます。
蒸す、炊く、煮るなど火(Pitta)を使った食事を心がけ、ドーシャのバランスを取ります。
味つけ(ラサ)は、甘味、酸味、塩味がヴァータの働きを下げるようです。 【食べたほうがよいもの】
玉ねぎ、ネギ類、ショウガ、ニンニク、ナッツ類、ギー、岩塩
【避けるべきもの】
胡瓜、茄子、トマトなどの夏野菜
ジャガイモ、豆類など
生野菜、冷たい食事、冷たい飲み物、油を多用した食事
2. 体を温めるスパイスを取る
生姜、ウコン、カルダモン、シナモン、クミン、クローブ、アジョワン、ディル、ナガコショウなど
スープやホットミルク、ギーと一緒に炒めると取りやすいです。
3. 睡眠
寝ている間に免疫細胞が産生されます。
免疫を高めるためには、上質の睡眠を。
4. 口腔ケア
帰宅時、起床時など、こまめにうがいするのも効果的。
呼吸を通して外界とのフィルターである鼻の中、口の中をケアすることで、雑菌を洗い流し、免疫力を高めてくれます。
ぬるま湯に一つまみの塩を入れた鼻うがいや口うがい、
太白ごま油でのオイルプリングもオススメ。
鼻の中のオイルマッサージも、鼻炎、アレルギー対策になります。
5. 寝起きの白湯
起床時の乾燥した体には、温かい白湯を飲むことで内臓に熱を与え、胃腸の活性化、浄化を促します。
6. ぬるめの温度で入浴
じわじわと温めることで、副交感神経が優位になり、血管が拡張します。
暖かさが長く持続しますよ。
7. オイルマッサージで血行促進
温めたオイルを皮膚に塗布する「アビヤンガ」がお勧めです。
オイルが皮膚から浸透し、体の毒素を溶かし出し、腸へと導き、外に排出しやすくすると考えられています。
まとめ:理想的なアーユルヴェーダ的冬の過ごし方とは?
寝起きに温かい白湯を飲み、
太白ごま油で口うがいし、
塩を加えたぬるま湯で鼻うがいし、
温かく、水分の多いスープなどで消化によい食事を取り、
ヨガなどで適度に体を動かして、血行を促進し、
アビヤンガで皮膚の表面から内側を温め、血流を改善し、
ぬるめの温度でゆっくり体を温め、皮膚についた余分な脂を落とし、
いつもより早めに就寝し、睡眠を十分に取る。
Vataが乱れないように、規則正しい生活を心がける!でしょうか。
すべて行うことよりも、少しずつ、できることから始めてみましょう(^^)
そのほか、実践している冷え性対策についてはいずれ…
Saori
写真は、2020年七尾湾での初降雪。
参考にしたサイト: