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健康寿命伸ばす「シニアヨガ」とは

ヨガにはさまざまなスタイルがあります。
基本的な動作を行う「ハタヨガ」、連続してポーズをとるアクティブな「パワーヨガ」、顔のエクササイズができる「顔ヨガ」など…。
中でも近年需要が高まっているのが「シニアヨガ」です。

【1】健康寿命を延ばすには?

高齢者(WHOの定義は75歳以上)が年々増加し、人生100年時代といわれる日本。無病息災の健康寿命をどれほど延ばせるかがポイントです。
「健康寿命」とは、介護を受けたり寝たきりになったりせずに日常生活を送れる期間を示します。厚生労働省の最新データによると、2019年は男性が72.68歳、女性が75.38歳でした(寿命の平均は男性が81.64歳、女性が87.74歳=2020年厚労省)。

シニアヨガでヨガブロックを使ったシークエンス

健康寿命を伸ばすには、心身共に健康であり続けることを心掛けなくてななりません。身体面においては、将来のサルコペニア(加齢による筋力低下)やロコモティブシンドローム(筋肉や骨、関節などの運動器が衰えた状態)を防ぐ、運動習慣が大切です。
ロコモティブシンドロームになる人の3つの要因は「①バランス力の低下」「②筋肉の低下」「③運動器の疾患」です。①②の低下により、転倒のリスクが高まり、骨折しやすくなり、③の具体的な症状としては骨粗しょう症、変形性膝関節症などがあります。

【2】心身に効く4つのポイント

シニアヨガは、無理せず、それぞれの条件に合わせ、呼吸を意識しながらポーズを作っていくため、高齢者の心身を整える運動に適しています。

1 :  肉体の活性化 
ーアーサナ(体位)をとることで、姿勢改善、筋肉・関節の柔軟性の向上、内臓や自律神経の調整、免疫力の向上。ホメオスタシス(生体恒常性)機能の回復。※ホメオスタシスとは「外界がたえず変化していたとしても、体内の状態(体温・血液量・血液成分など)を一定に維持できる能力のこと
2 :  心肺機能の改善
ー呼吸法の実践により、自律神経が調整され、メンタルバランスが安定する。
3 :  心身の安定
ークラスへの参加で、他者とコミュニケーションをとるなど、社会との接点が増え、認知機能や意欲の向上につながる。
4 :  リラクゼーション
ー瞑想を実践することで、癒やしを得たり、自身を内観できる

RYT200 全米ヨガアライアンスヨガ講師養成講座3(改訂版)テキスト

【まとめ】ヨガを通し、健康的にイキイキと人生を楽む人が増えますように!

RYT200講座ではシニアヨガについて基礎から学ぶことができ、実際に1時間のクラスを作ります。
授業の中では、ヨガブロックやヨガベルトなどの補助具を使うことで、柔軟性や筋力が衰えていたり、足腰、膝が痛い方も、気持ちよくポーズをとることができることを学びました。また、音楽や脳トレなど、楽しめる工夫を盛り込むことで、笑顔が溢れる楽しい時間を創出できることも実感。

ヨガベルトを使ったシークエンス

ヨガは、どんな年代の方からでも始めることができる健康法です。

ヨガを通して、活動的な気持ちになったり、人生をより健康的に楽しめる方が増えたら素敵だな…。

私はヨガを学び始めて以降、両親や甥っ子ちゃんを生徒に見立てて模擬レッスンを行なったりしています(笑)。
母は、腰痛に効くポーズや安眠できるポーズに特に興味がある様子。早速、シニアヨガを教えあげたいと思います。

7月31日のRYT200の講義のワンシーン。zoomを使いオンライン参加の生徒も!ヨガの世界も進化しています

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