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幸いにも、永遠は行き止まり
タイに行く前に読んだ歩行する哲学からの一節。
この日もよく歩いた、というよりか一種のナチュラルハイだったと思う。
朝からお洒落なカフェとか調べてニコニコしながらお散歩する。
街の住人はいつもの生活を送っているが、初めて見る光景はとても新鮮でした。
屋台のおばちゃんの笑顔につられてヘラヘラしながら、橋の近くで勝手に住んでる人に挨拶をして目的地へ。
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オレンジコーヒーとかあったけど絶対に不味いはずなの即注文。
しかしお洒落過ぎて店内では落ち着かないので表で一服しながら待ちました。
日本から持ってきた超カッコいいガラスのワンヒッターがこういうタイトな場面で重宝しました。
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平和で理想的な朝を迎え、そのままお散歩を続行。
自分のアンテナを頼りにGPSの外側を目指して(ブリブリ過ぎて何もわからないまま)歩き出す。
気分が良ければ感覚も冴え渡り良い座標に辿り着く、はずである。
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吸い込まれるように寺に入ったら想像以上にサイケな装飾に思わずトリップしかけて、その場で瞑想してしまいました。
ちょうどエゴとの向き合いかたをお釈迦さまが示してくれてるのか、(見てるのを見てる∞)のを見てる私という存在ってなんかヤバイ!みたいな謎の納得をしたりしました。
ヤバイってなんだよって話なのですが。
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街の呼吸に合わせて、なるべく風景の一部に溶け込むように歩くのがお散歩マナーかもしれません。
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この日の飯の写真はこれだけですが、他にもめちゃくちゃ辛いさつま揚げみたいなやつとかサソリ串とかも食べました。
あとは普通のマッサージにも行きました。
その間にスコールが来て雨の音を聞きながら寝落ちして、目覚めると身体が軽くなっていて奇跡体験。
雨も止んで再び歩き出すと、街の明かりと共に夜の気配がやってきました。
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壁もいい感じだし、夜のカオサンは危ない感じがよかったです。
スピーカーを通りに向けてガンガンやるスタイルで、向かい合った店の真ん中を歩くと左右からの音の圧を内臓で感じることができます。
客引きがそれぞれの店で10人前後いて独特の声かけをしていたのも印象的です。
「ビールあるよ!」「ラフィンガスあるよ!」「コカインほしいだろ!」「女の子いるぞ!」
地獄のようなこの通りを何度も行き来してヘトヘトになるまで謎の修行をしていました。
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少し離れると人気のないところもあって、そこがとても淋しくて感動したのも覚えてます。
特に事件もなく、しかしなんとなく心境の変化があった一日でした。