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100歳をイメージしながら生きる① データから学ぶ自分に将来起こること

人生100年時代。
100歳以上の長寿者は、センテナリアンと呼びます。
そして110歳を超えるとスーパーセンテナリアンと呼ばれる。
自分が100歳を迎えた時をイメージできるだろうか?

ヨガのクラスで学んだアーユルヴェーダでは、加齢と老化は別なものとして見ている。

加齢=自然なこと
人や動物が生まれてから死ぬまでの時間経過。
進行を止めることはできない。

老化=病気
加齢に伴い、筋力低下、肺活量、病気に対する抵抗力などの生体機能が低下すること。

インドでは、積極的なアンチエイジングを5000年以上前から研究していて、今でも伝統医学として国家資格をもつ医師が診断と処方をおこなう。加齢に伴う老化の予防、防止、治療が目的である。

人間の体はメンテナンスが必須であり、身体の機能を維持することを積極的にやらないと病気になっていく。もうすぐ50歳の私には、みたくない体の変化が突きつけられている。

若くても病気になるし、私はもう4回も入院と手術をしている。人生100年となった今、歳をとってからほうが長く生きるのだから、病気になる頻度が増えるのは、当たり前だろう。がん、心臓病、肺炎、脳血管疾患のリスクが高まり、命を落とすこともある。現に、私の両親はがんと心臓病で60代で亡くなった。

令和元年の平均寿命は、男性81年、女性87年。
健康寿命つまり、日常生活に制限のない期間の平均は、
男性72年、女性75年。
平均寿命との差は男性8年/女性12年。

健康寿命の令和元年値について(https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/000872952.pdf)

(厚生労働省 令和3年)

上記の平均寿命は、65歳未満でなくなる人の寿命も含まれている。65歳まで生きた人だけの平均寿命にすると、さらに2~3年長くなる。

65歳の人は、平均で男性84歳/女性89歳まで生きる。

では、一生のうち健康に生きられるのは、どのぐらいなのだろうか?

65歳以降の健康余命は平均で男性14年/女性16年。

女性は65歳以降、24年も生きるが、そのうち8年は不健康な時期があるということである。不健康は病気も含まれるので、8年すべてが介護ということではない。

75歳まで生きた女性の半数は90歳以上まで生きる。

気がかりなのは、自分ひとりで生活できなくなることだろう。身の回りのことや家事、排せつや入浴、食事、支払いなどのお金の管理、そういった日常生活が自分ひとりでできない状態を「要介護2」という。

平均要介護期間(要介護2以上)は、男性1.67/女性3.47年。
人生の最後2年から3年は、ほかの人の助けを必要として生きると考えられる。あくまで平均なので10年のこともある。

要介護2で、利用限度額は19万/月(そのうち自己負担は1割~2割)。要介護5なら36万円/月、自己負担は3から7万円/月となる。施設に入れば、施設の使用料が別途必要。

自分らしく生きるーみなサポ
http://shizukai.biz/zy-jibunrashiku.pdf

脳の老化は40代後半から始まり、アルツハイマー病は発症の25年前から進行が始まる。

100歳を超えた60%~70%の人は軽度から重度の違いはあれ、認知症を発症している。認知症がなく、自立していてさらに視聴力にも問題のないセンテナリアンは、全体のわずか4%程度。

健康と不健康を繰り返しながらも、寝たきりにならずに、そして認知機能をある程度維持しながら、なるべく自分で日常生活を行える期間を延ばしたい。

認知症(痴呆症)とは
http://earthresources.sakura.ne.jp/er/Etc_CH.html

地球資源研究室 http://earthresources.sakura.ne.jp/er/

65歳をすぎたら、男性は血管、女性は下半身に注意する。

高齢になると骨粗鬆症がすすみ、ちょっとしたことで骨折がおきやすい。
また関節の動きが悪くなり、痛みがあると日常生活での行動範囲が狭くなることもある。すると筋力が衰え、転倒などの事故により骨折する機会が増えていく。女性が介護状態になる一番多い原因が骨折や下半身の衰えである。


もし認知症が進行したり、要介護2以上となったら、もう自分でお金の管理もできないから、家族に世話をかけることになる。自分の介護に加えてお金も負担してもらうのは、心苦しい。

月5万円を利回り3%で20年積み立てすると1600万円になる。
今積み立ている投資信託は3%以上の運用益が出ているので、ドルコスト平均法でコツコツ続ければ、40代から始めても、ある程度の資金をためられる。

要介護4、5になったら施設に入ることを前提とすると、一番リーズナブルな特別養護老人ホームで最低5万円。でも人気があって、なかなか入所は難しいので、ほかの施設に入ると20万ちかくかかることもある。

老後の資金2000万円は、ないよりいいけれど、ちょっと足りないのかもしれない。できるだけ長く働いて、すこしでも収入を得たほうが、身体能力や認知機能も維持できて、資金を減らさずにおけるということ。

できるだけ、介護状態にならない、身体機能と認知機能の維持。
そして、介護状態になった時のための、資金。

そのために必要なことは?
運動能力と認知能力を保つための、運動、睡眠、食事。

そしてちょっと認知能力がおちても支えてくれる人とのつながりを作っておく、社会とのかかわりが必要。最後にお金。

今は、できることは

貯筋!

貯金!

筋肉とお金をコツコツと積みたてる。

将来への不安な気持ち。この不安は、リスクを避けようとする原動力になる。実際、将来なんて、だれにもわからない。ただ、やるべきこと、優先事項をはっきりと自覚して、どんな生活を組み立てるかにつきる。
人間は習慣の生き物。100歳まで、1日、24時間を何に使うかを決める。

最後にこんなことを言うと悲しくなるが、長生きしたときのために備えていても、私の寿命はそんなにないのかもしれない。運動して、お金をためて、あれやこれや頑張っても、病気や認知症で周りに迷惑をかけることになってしまうかもしれない。

これから先は、神様しか知らないこと。今に集中し、やるべきことをやったら、あとは執着しない。

「アビヤーサ」と「ヴァイラーギャ」
繰り返し修練を続ける、そして結果への期待を手放す、というヨガの教え。

おばあちゃんになったら、楽しく、明るく、ニコニコして生きよう。
ニコニコしてるおばあちゃん、私は好きだ。
優しくそばにいてくれるおばあちゃんの存在は癒される。

私が尊敬するタオ・ポーションリンチさんは、100歳になってもヨガを教えていたすごいセンテナリアンだ。私のハッピーセンテナリアンへのイメージだ。
センテナリアンは言葉やデータを超えたものを私に与えてくれる。次回はハッピーセンテナリアンの皆さんの動画を集めてみようと思う。

では、また明日。


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