香港最遊記③前世か来世で助けるか助けられるかの話
旅先でペースが乱れたのか香港の街を歩いていたら突然それはきた。わ生理なった!の感触。服の替えもないし出先で大惨事は避けたい。
焦ってシティのデパートに駆け込みトイレサインをめざしダッシュでエスカレーターをかけあがる。やっとトイレ目前、もホッとしたのもつかのま、ドアが開かない。え?なんで
めちゃくちゃ焦りながらドアノブを引いたり押したり。するとピッと音がしたかと思ったら解除されたドア、ぬっとうしろから伸びる手IDをかざしてどうぞ、してくれるクールな女性。
あここは会員制かなにかのフロアでトイレにもIDがいるわけねとわずか0.02秒で理解。彼女の美しさに慈悲と後光が見えたので ”ああ女神かも、現れたかも” とも同時に理解。ならば神頼みをば「ねぇひょっとして、ナプキンとか持ってない!?涙」と反射で言っていた。
一連の挙動不審な日本人のうごきすべてを察しした彼女は「おっけ、待ってて!」とパタパタと自分のオフィスへ。
ひとりになり我にかえるわたし。ずうずうしさにも程があるか!?と反省と混乱の間でぎゃくに自分よくここでたすけを出せたなーとしんみりしていたら
戻った彼女「はいこれ。一枚は予備用ね」と2枚薄型ナプキンを手渡してくれた
わーんありがとう!ありがとう!ありがとう!では!わたしはここで!
とへっぴり腰で個室に消えた日本人こと私。
しみじみと香港の人の、いや彼女の個人の懐の深さへの感謝の念が込み上げてくる。前投稿の相席の話ととまぎゃくのようでいて、おなじインディペンデント感。たすけをだしてはじめてあらわになる優しさ、それは求める自由意志を尊重されてる。で求めたら全力で助けてくれる。
どっと安堵して下の階におりると、無事か!?と駆け寄ってきたパートナーの第一声「ナプキン売場探したけどオーガニックのは見つからなかったよー」と。
‥‥あーふだんの私そこに捕らわれてたっけ。トイレの彼女からもらったふつうのロリエ。
もはや愛で差し出されたものは頭で憂うそれを簡単に超え、いま私それに身を委ねてる。(10年ぶりかも。布ナプ教なので使い捨てナプのときはオーガニック命) “物質より愛バイブス”という超訳アーユルヴェーダ的がナチュラルにきまっていた
わずか数分の間、肉体の現象からいろいろ体験させてもらった。
彼女の人生に幸あれ!また来世で。つぎは私が助ける役でね、とつぶやいたら情緒おかしくなって泣いた(生理)
旅は些細なことも壮大に写る。日常より尺度が引きの地図をみてるように、人生ごと引きの目線になる。
知らない街で知らない人と生涯いちどきりのハイタッチを可能にしLife is beautiful がふいに転がってくる。
だからLIFE = 生きることはやめられないなぁとおもう。そして、ピンチはチャンスでまちがいない。
#JJ香港最遊記
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