手前味噌、アーユルヴェーダと発酵問題
恒例の味噌仕込みました。
仕込み唄を謡いながら〜♪
例年は大勢でワイワイ便乗型でしたが、6年目の今回、発注から浸水〜お蔵奉納までやってみました。
↓白の麹と黒の麻炭を海の塩と混ぜて。陰陽統合みたいだ
発酵 ≠アーユルヴェーダ習慣の矛盾?
発酵とアーユルヴェーダの両立、やってる人ほど賛否疑問のある話じゃないかな。
発酵食品はタマスの質がつよいのでNG、というアーユルヴェーダ解説、少なくないです。それには一理はある。
タマスとは”不活発性”
タマス=安定・無知・動きたくない・無気力・鈍感・執着、羨ましい。
「作って時間が経ってる」「腐敗」ともとれる発酵食品はこのタマスに属するとされています。
発酵大国ニッポン。外から成田空港に着いた時(ホームだしホッとする一方で)重めの湿度といい、タマスな気質を感じません?
とはいえ、湿度が高く雨の多い気候は無類の微生物と先祖代々発酵食と共に進化生存し、今に至るわけで。
消化に時間がかかるとされる発酵食品も、私たちのカラダは祖先からのDNAも対応している。
生まれ育った土地の自然食を大切にするのもにアーユルヴェーダの叡智です。
何代もの昔からカラダはなじんでる発酵食。理論的な矛盾の優先順位に迷ったとき、自分のカラダに自然なほう、身に覚えがある方を私は採用しています。
ギーミルクって大好き、空腹時に沁みます。
けどもしも山で8日間遭難して、救出された先でギーミルクとお母さんの味噌汁とが出てきたら、迷わず私後者をとると思うの。
発酵にかかった時間と消化時間の比例
『発酵食品』とひとくくりにしても、どの程度発酵しているかは個体差素材差さまざま。
ながく発酵したもの(=古い食べ物)その長さは消化時間に比例します。
例えばチーズ。アーユルヴェーダではリコッタなどフレッシュチーズは推奨されますが、10年熟成のパルミジャーノはその分消化も重く、エネルギーを多く使ってしまうと捉えてます。
YOGA HEREでもおなじみ自家製コンブチャ。夏なら数日で仕上がるフレッシュな乳酸菌!私は毎日飲んで調子がいい♪
コンブチャの胃の中の消化を早めるメリットはアーユルヴェーダの目線でもとても心強い特徴です。諸説ありますが起源はモンゴルというDNAが近いあたりにも親しみを感じます。
タマス&ラジャスWコンボの発酵食
タマスに加え、ラジャスの質をもつ発酵食品もあります。アルコール、キムチ、生ハムなど。食べすぎると気分にムラでやすい食材。
ラジャスとは”活動性”
行動・自尊心。競争心。ライバル心。ラジャスが過ぎると批判的・攻撃的になりやすい、エゴが強く、優位に立ちたがる。
心身整っている時ほどこれらは欲さなくなった気がする。たまに摂るからこそ、翌日の気分の変化が感じやすい。
でラジャスって次のラジャスを呼ぶからおもしろい。(ワインと生ハム、ビールとキムチ。逆も然り。イライラからの酒、酒からの攻撃性、とか)
嗜好品は意図して食べるほうがありがたみも増すし、たまの登場くらいが胃腸も盛り上がる笑
私の場合、ルール設けたとたんに逆意識しちゃうから全面禁止はしませんが、
惰性で食べない。食べたい時だけひゃほーい!と食べる。お肉は外で、とかチョコは自分じゃ買わない、とか。あくまでシバリはより楽しむための設定です♪
それが気持ちよければ、採用し続けます。
「よしっヴィーガンになる!とか〇〇(酒とかグルテンとか)やめる!」って、体のことなのに頭で先決するのって不自然な気がして
気づいたら遠ざかってた、くらいから自分スタンダードになるんだとおもう。
アイテムじゃなくて、それ五感(カラダ)に聞く
最古の生命科学アーユルヴェーダにおいて
〇〇NGとか〇〇ハーブ摂るとといい、とかピンポイント的な項目よりも惹かれるのはより大きな視点でのハナシ
□自然界に存在する純粋性が高いもの
□ 旬の土地のもの
□ 機嫌よく調理して
□ 好きな人と食卓を囲んでいただく
こういうおおらかさと、ごまかしようないシンプルさ。グッときます。
これらの真逆を例えるなら『気が乗らないけどお付き合いで行く、従業員の機嫌が良くない店』てところでしょうか。
でも私これ昔やってた。誘われたら断るという選択が手持ちカードになかったように思います。自分の声より場や雰囲気に流されてたなぁ
アーユルヴェーダの究極は本来の自分との一致。自分の『したい』に耳を傾けるほど本来の自分がくっきりと立ち上がってきたように思います。
手前味噌のススメ
好きな人たちとにぎやかに仕込む手前味噌っていいエネルギーの循環の見本のように思います。手と手の常在菌の交流とで育つ、自分だけの菌で体を整えられるって・・・
材料の自由がきくところもいい。添加物が要らなかったり、すきな産地を選べたり。
その上で「正しさ」よりも
自発的かどうか、て大事だと思う。
やらなきゃ、じゃなくて、やりたいからやる。
今ココのJOYが味噌に化身しました、くらいの楽しさファーストで♪
お楽しみ恒例行事こそ、じぶんに義務化してはいけないなと。
日々のJOYは変化します。都度ズレてないか再点検も忘れずに。
(いつのまにか趣味がツライ、とか、じつは全員飽きている、とか笑)
自分のエネルギーが入るものこそ、
JOYはじまりって大事。
知識は頭で消化するより、自前の体を使った五感で理解が深まる。
いつだって、カラダが先。
アーユルヴェーダの叡智って、体感の答え合せのような気がします。
YOGA HERE 〜アーユルヴェーダのある暮らし 主宰 nao
マットの上だけにとどまらない衣食住のヨガをご紹介しています。
ヨガをする、でなく、ヨガで在るために。
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アーユルヴェーダ連載 note https://note.com/yogahere
自宅で育てる乳酸菌コンブチャ動画 youtube kombucha channel
発酵食 参考資料:日本においてアーユルヴェーダを活用する場合の問題点~古典の記載の科学的検証の必要性~ 著者:小川弘子NPO法人日本アーユルヴェーダ協会、上馬塲和夫(浦田クリニック)青山圭秀(南カリフォルニア州立大学)他、バガヴァッドギーター 17章<三種の者に好まれる食物の性質>
心が動いたら、どうぞサポートをお願いします。その循環を見てみたい。とってもとっても、励みになります。