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2021年どんな音楽を聴いてた?①
"2021年どんな音楽聴いてた?"
POPEYEの表紙の一言みたいなタイトルで始まりましたが、今年もこんな時期が来ました。年末です、年の瀬です。
Twitterでは #AOTY (アルバムオブザイヤー)とハッシュタグをつけて今年も様々なジャケがタイムラインに並ぶ季節です。すっかり音楽好きの界隈では恒例になりましたね。今年はこういうまとめを書かないと考えていたんですけど、「書け」、「書けやコラ」という声をいただいたので書いてみようかなあというとてつもない後ろ向きな姿勢で書き始めてみています。
今回はあえてアルバムではなく、楽曲単位に着目して書いていこうと思っています。皆さんは今年1年どんな曲に背中押されたり励まされたり、どんな曲で踊ったり歌ったり、どんな曲で感情を揺さぶられたり拳を突き上げたりしたのでしょうか。いつでもこうして振り返ると色んな瞬間を思い出せる音楽があること、幸せだなあと思ったりします。
BTS / Butter
やっぱり今年も大きな存在だったBTS。
"Butter"は3分にも満たない曲の時間の中にこれでもかと楽しさや驚く展開が散りばめられていて、「ウォーリーをさがせ」のページを眺めてるようなどこを見ても面白さと楽しさの情報量の洪水が押し寄せてくる楽曲で、気づいたら2回、3回と繰り返し聴いてしまう。昨年の"Dynamite"同様に何度聴いても心を押し上げてくれる最高に力技のアッパーポップソング。いつも元気と喜びをくれる彼らの楽曲と存在には"アイドル"たらしめるものをとても感じて、やっぱり最高にかっこいいボーイズグループだと改めて感じてしまう。
今年はBTSに関する記事も書いたので読んでもらえると嬉しいです。
他にもK-POPだとNCT DREAMの"Irreplaceable"をよく聴いてました。シンプルでキャッチーなラブソングでいて、何度聴いてもリラックスした充実感も感じさせるポップソング。こういう「多幸感」と表現したくなるような楽曲の成分にはどこかとてつもない優しさを感じて思わず泣きそうになってしまう。"踊りながら泣く"という個人的に感じている名曲の基準値を大幅に更新しているグッドバイブスな曲です。
BE:FIRST / Shining One
個人的な2021年の象徴として"THE FIRST"というオーディションの存在はめちゃくちゃ大きかった。毎週繰り広げられる展開やオーディション参加者の人たちの熱量、そして社長の日高さんの人柄…毎週号泣の日々…生きる糧でした。
そんなオーディション"THE FIRST"から生まれたグループBE:FIRSTのプレデビュー曲"Shining One"はとにかくキャッチー。ここ数年のボーイズグループでここまでキャッチーな曲を聴いたことがないくらいキャッチー。そして歌やダンス、楽曲など様々な面でクオリティの高さを見せる彼らの姿勢はこれからの日本のポップシーンを動かしていく存在になるのではと期待してます。
そんなBE:FIRSTが所属する会社BMSGの社長ことSKY-HIの楽曲"me time"も今年はよく聴いていた。THE FIRSTを観てからこの曲を聴くと日高さんの真っ直ぐな優しい言葉が届いてすごく救われる気持ちになる。嫌なことがあること、辛い日々のことをすべて認めてくれてたまには休んでもいいよと言ってくれる、それだけで救われることってあるよなと思う。
モーニング娘。21 / ビートの惑星
ここまでボーイズグループについて書いてきましたが、やっぱりね、やっぱりモーニング娘。21は今年も最高でした。
今年唯一リリースされたシングルが佐藤優樹のラストシングルとなったわけですが、収録曲3曲ともここ数年のシングルでも最高傑作。
1曲目の"Teenage Solution"は新しさも感じる新基軸風な楽曲で、2曲目の"よしよししてほしいの"はモーニング娘。14以降のEDM感もあるキャッチーな楽曲、3曲目の"ビートの惑星"は黄金期のようなディスコファンクサウンドで、さらにこの系統の違う3曲がどれも最高にキャッチーで、どれも"THEモーニング娘。感"を最高に感じる。モーニング娘。及びハロー!プロジェクトの子たちにはこれからも女の子の本音をいつまでも歌い続けていてほしい。いつも本当にありがとう!の気持ちです。
そんなモーニング娘。から2015年に卒業し、ようやく今年ソロデビューした鞘師里保の"Find Me Out"もとてもよかった。ようやく帰ってきた鞘師!おかえり鞘師!の気持ちでいっぱいです。
フィロソフィーのダンス / テレフォニズム
「アイドルあんまり聴かないしな〜、このnoteの記事読んでてもあんまり参考にならないなあ」と声が聞こえてきそうですが、そんな方にもまず聴いてほしいフィロソフィーのダンス。シティーポップ、R&Bのエッセンスを多分に盛り込んだ楽曲を大人の余裕(??)とアイドルらしいキャッチーさで表現する彼女たちの世界観は最高です。
今年リリースされた"テレフォニズム"はイントロから掴まれること間違いなし、最強のフックです。
毎年必ずベストソングに入れたくなるような楽曲をリリースするフィロソフィーのダンス。最高としか言いようがないです。
私立恵比寿中学、通称「エビ中」の11月にリリースされた楽曲"Anytime,Anywhere"も最高にキャッチーで、分かりきった展開と明るさなのにも関わらずグッと心を掴まれる。掴んだままさらにポジティブな気持ちに引き込んでくれる楽曲の強度とエバーグリーンな明るさはどんな時でも支えになってくれる。
Perfume / アンドロイド&
失礼を承知で言いたい。
こんなPerfumeを待っていた!!!心の底からそう叫びたくなるほど期待していたPerfumeが今年リリースされた楽曲たちには存在した。エレクトロで無機質で、そんな彼女たちの元来の魅力がこの"アンドロイド&"及びこの楽曲が収録されている『ポリゴンウェイブEP』にはギュッと濃縮されている。タイトル曲"ポリゴンウェイブ"にはdaft punkへのオマージュをたくさん感じるエレクトロポップへの愛が詰まった楽曲だった。
これからPerfumeがどんな楽曲を発表し続けるのか今後が楽しみで仕方ない。
まとめ
今回はパート1ということで、世間一般では"アイドル"と表されるグループについて書いてみました。まだアイドルというものを「作られた存在」、「文化的な価値の低いもの」と捉える人たちも多くいるとは思いますが、僕はアイドルとは「そこにいるだけで誰かに元気を与えられる存在」だと思っています。それは何もルックスの話ではなくて、例えばスポーツ選手や漫画のキャラクターでも、クラスメイトや友達であっても誰かにとってそこにいるだけで元気を与えてくれる存在であれば誰しもがアイドルなのです。
現在のようなコロナ禍の苦しい時代に悲しさやネガティブも包括して生きる糧、生きていくためのエネルギーを届けてくれるアイドルという存在は間違いなく僕らに必要不可欠な存在です。
誰もが誰かのアイドル、そんな社会を作っていきたい。2022年は世界中をアイドル化していきましょう。