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一生懸命頑張らない時間

小さい頃、祖母から言われた中で一番心に残っている言葉。

「程々に頑張って」

小さい頃から私は習い事などで周りより出来ないことが多かった。サッカー、水泳、勉強など。特に幼稚園や小学生低学年の時は周りより出来なかった記憶がある。でもさらに厄介なことに負けず嫌いで特に水泳は周りより上の級になるまでやめないと決め、試験ごとに落ちたら泣いていた気がする。

水泳

地元岐阜県で習っていた水泳は、最初が20級で最高1級まである。級ごとに練習するレーンが分かれており、合格するたび自分より上の人がいた。今考えたら当たり前なことなのにそれが嫌で毎回頑張って練習していた。

最初は同じ幼稚園の友達と習い始めたのに周りがやめていく中でも水泳教室で出来た友達に負けないため結局7年程続いた。最後はその教室の最上級、1級に合格して満足してやめた。よく頑張ったと褒めたたえたい笑

サッカー

習っていたサッカーチームは決して強いところではなかったが毎年ある年に1回のリフティング大会で学年3位に入ったら貰える図書カードのために練習を頑張った。また習い始めて最初は周りに強い人ばかりだったが中学に入ってからは上の学年の試合に出たり、選抜に選ばれたくて頑張った。

当時自分では無意識だったが意外と負けず嫌いだったんだなと思う。というかそれがモチベーションで頑張れた部分が大きいなと感じている。

祖母

習い事で悔しがったり、毎回ケガをして帰ってくる自分にいつも祖母は頑張るのは良いけど程々にねと言ってくれる。当時の自分にとってなんかわからないが楽になれる言葉だった。

祖母はいつも適当だ。旅行へ行くとすぐどこか行ってしまうし、習っている卓球や洋裁なども嫌になったらサボるし、と思ったら次の週からは大会があるからと言って楽しそうに練習に行く。帰りは頑張ったと言って友達とご飯に行ったり、買い物に出かけたりしている。しかも驚くことに車も運転できず自由な人間なのに周りの人から好かれている。だから帰り際には運転をしてもらっているにも関わらず、さらに野菜などを貰ったりしてくる。

適当なのになぜか憧れるし、なにより人生が楽しそうな人だ。

最後に

頑張っている人は素敵だし、人生においてかけがえのない時間だ。でも祖母を見ていて感じたのは、頑張っていない時間も素敵で大切な時間だと思っている。多くの人はすごく頑張っている。社会に出ている人も頑張っている。子育てをしている人も頑張っている。アルバイトをしている人、一生懸命勉強している人も頑張っている。だからこそ頑張らない時間、程々に頑張る時間ももっと大切にしてみてはいかがだろうか。

今、私が作りたいものは頑張るとは反対の空間。そのために今は銭湯経営の勉強をしている。祖母が見せてくれている適当の良さや必要性を形にしたい。そして一人でも多くの人に程々に頑張ってと伝えたい。


最後まで読んで下さりありがとうございました。

#銭湯 #中川洋瑛 #程々に頑張る #部活の思い出 #祖母


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